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関西外大に来たことで、
日本とメキシコの芸術のつながりを知った

関西外大に来たことで、日本とメキシコの芸術のつながりを知った

夢や目標を持つ
世界への好奇心を持つ
多様な価値観と向き合う
PASCAL Flores, Karen さん

<<プロフィール>>
モンテレイ工科大学(メキシコ)在籍
専攻:デジタルアート

日本のアートを学びたかった

私の母国であるメキシコには素晴らしい文化がたくさんありますが、まったく違う文化を持つ日本へ行ってみたい。そう考えて関西外大への留学を決意しました。もっとシンプルに言えば、私は世界中に友だちが欲しかったのです。そのためには、私がじっとしていては始まりません。まずは、私自身が勇気を出して、自分の国を飛び出しました。

メキシコで生まれ育った私が、いま日本という国にいるのは不思議な気がします。私はこれまで西洋美術などヨーロッパに焦点を当ててアートを学んできました。アジアのアート、日本のアートに興味を持ったことも留学の理由の一つです。ヨーロッパのアートと日本のアートの類似点のようなものを感じることも多く、そうした学びを通して毎日クワクしています。

メキシコと日本の文化の違いが面白い

日本にやってきて最初に驚いたのはとても静かだということです。メキシコはどこにいても賑やかです。メキシコの人たちはいつでもどこででも騒々しく、アクティブでパーティーが大好きです。でも、それは私たちが自分たちの気持ちを大切にし、その都度、さまざまな手段で自分の気持ちを表現しているからです。

それに比べて、日本はどちらかというとリラックスして落ち着いているように見えます。礼儀が正しく、きちんとルールを守っている感覚があります。日本に来た当初はそこにカルチャーショックを感じました。しかし、関西外大に留学して、せっかく日本にいるので、もっとたくさんの日本人と話をして、彼らから学ぼうと思うようになりました。日本に来てから興味を持ったものに「ことわざ」があります。メキシコにもたくさんのことわざがあるのですが、日本のことわざとの違いはとても興味深いです。メキシコと日本の文化の違いについて知ることをとても楽しんでいます。

関西外大で学ぶことでアートを深く知る

関西外大の留学生別科でアート系の授業をたくさん受けています。先日、西洋美術に対する日本の影響というテーマの講義を聞きました。日本の絵画や浮世絵などの技法や構図などのテクニックが西洋美術には大きな影響を与えています。私は日本の古今東西のアーティストたちが生み出したさまざまなテクニックを学び、それをメキシコのアート作品と比較しました。すると、私の国のアートも他国の影響を強く受けていることを知りました。

しかし、面白いのは、世界中が影響し合いながらも、それぞれの国の独自の芸術を生み出していることです。関西外大で学ぶということは、日本を学ぶだけではなく、日本を知り、自分の国を知り、さらに世界を知ることなのだと思います。関西外大が留学生のために用意しているセラミック(陶器)コースなど日本文化にふれられる授業はとても嬉しいプログラムです。

女性に焦点を当てたアニメ作品を生み出したい

在籍大学では、デジタルアートを専攻しています。学生プロジェクトでは、オリジナルでアニメーション「FLOP-Z」を制作しました。主人公は4歳の女の子がロボットと一緒に広大な宇宙で仲間を見つける冒険に出るというストーリーです。

オリジナルアニメーション「FLOP-Z」

大学卒業後、私はアニメーションの制作会社で働きたいと思っています。できれば、世界的にも知られた大きな会社で広範囲に配給される国際的に有名な作品を手がけたいと考えています。そして、将来は自分で作った物語をアニメ化したいのです。大きな会社で経験を積んで、自分の制作会社を作り、自分たちの大切な物語を作り上げていく。それが私の夢です。

奥の深い物語に興味があります。例えば、ジブリの『かぐや姫の物語』には一定の年齢になったら結婚しなければならないという問題が描かれていて、その固定観念と戦う女性の物語と見ることもできます。私も女性に焦点を当てた映画を生み出せていけたらと考えています。そのためにも、関西外大にいる間に、たくさんの日本の文化にふれ、たくさんの日本人と話し、同時に、世界中からやってくる留学生と交流して自分自身を成長させていきたいと思います。

※この記事の内容は取材時点(2024年3月)のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。