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世界中の人が集うホテルで
私が学んできたホスピタリティを発揮する

世界中の人が集うホテルで私が学んできたホスピタリティを発揮する

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こんにちは、Take Action!編集部です。この記事では2023年に関西外大を卒業し、現在はヒルトン・ワールドワイド・インターナショナル・ジャパンで勤務している小林さんをご紹介します。小林さんは10数年後の総支配人をめざして幹部候補生として活躍しています。まず1年目はホテルのすべての仕事を経験するところからスタートした小林さん。仕事の面白さや、関西外大や留学の学びが仕事にどう役立っているのかを聞いてみました。

将来の総支配人として、経験を積む毎日

私はいま、ヒルトン大阪で働いています。職種名はRJET(リージョナル・ジャパニーズ・エレベーター・トレーニー)です。「RJET」は、将来の幹部候補生として特別な教育を受けている社員の称号です。具体的には10年〜15年後にホテルの総支配人になることを目標にしていて、それまでの期間、総支配人になるべく教育を受け、自分自身もそのつもりで仕事に取り組むというポジションです。

入社から約1年経ちましたが、これまではホテルのすべての仕事を経験するための期間でした。テレホン・オペレーター、ハウスキーピング、フィットネスクラブ、フロントなどを次々と経験していくのですが、ただすべての職種を経験することが目的ではありません。大切なことは、それぞれの部署がどのように関わり合っているのか、お客様がどのように各部署を利用されているのか。つまり、さまざまな職種を経験しながら、常に総支配人としての視線を忘れずに仕事をすることで、ホテルの全体像をつかむためのトレーニングをしています。

国ごとに違うホスピタリティを自分に取り入れたい

ヒルトン大阪でトレーニングを続けている私ですが、3年目からはまず1つの部署に配属され、その仕事をしっかりと身に付けるステップに入ります。さまざまな職種があるのですが、私自身はフロント業務を希望しています。フロントはお客様と最初にコンタクトする仕事。チェックインやチェックアウトでお客様と向き合う時間はほんの5分程しかありません。いろんな国のお客様が、さまざまな目的で日本に来られて、ヒルトンを選んで宿泊してくださる。たった5分という時間でも、最大限のホスピタリティでお客様を笑顔にして差し上げたい。そんな仕事がしたいと考えています。

これは私が感じたことですが、ホスピタリティは世界各国で違います。私が旅行した東南アジアの国では、チェックインのときに少し話しただけの女性スタッフが翌日にはまるで親友のようにハグをしてくれました。日本のホテルにおける接客、ホスピタリティの違いを感じました。しかし、世界中にはいろいろな形のコミュニケーションがあるのだと思うと、なんだかワクワクして、さまざまなお客様に臨機応変に対応できる私なりのホスピタリティを身に付けたいと思うようになりました。

関西外大の学びのなかでホテル業の面白さを知った

私はホスピタリティやサービスなど、目に見えないものを提供して、相手に喜んでもらえる仕事がしたいと考えていました。関西外大に入学した当初は、エアラインかホテルのどちらに進むのか迷っていました。しかし、ホスピタリティ産業におけるマネジメントを学ぶ「サービス・ホスピタリティ業界のリーダー育成プログラム(HMP)」を通して、担当していた先生からヒルトンのRJETというプログラムを教えていただいたことで、ホテル業界で働きたいという目標が明確になったのです。

RJETのゴールである日本のヒルトンで総支配人になるという目標を実現してからのお話ですが、将来は海外のホテルでもマネジメントの仕事をしてみたいと思っています。もし、その場所が非英語圏ならそれでもかまいません。私自身が培ったグローバルな感覚、ホスピタリティがどこまで通じるのかを試してみたいのです。私が活躍する世界は広ければ広いほどいい。関わる人たちは多ければ多いほど嬉しい。そこで、サービスやホスピタリティという形のないものを提供して、みんなを笑顔にしたいと真剣に考えています。

そんなふうに考えるのは、留学時の経験があるからかもしれません。留学中もツーリズムの授業などで学びを深めましたが、それ以外に多くの経験をしました。特に日本語を教えている日本人の先生から頼まれて、日本語のクラスのサポートをしたことが記憶に残っています。そのとき、地元の学生たちが「日本人はなぜ会話しなくてもコミュニケーションできるのか」「なぜ、英語を話せないのに海外旅行者を助けようとするのか」と質問されました。第三者の視点で日本のことを聞き、考えた経験がなかったのでとても新鮮でした。そして、アメリカ人が日本の「言葉を交わさなくても察する」というメンタリティを理解してくれていることに驚きました。こうした海外からの視点は、留学したからこそ知ることができたのだと思います。

関西外大での学びが、ヒルトンの実務につながっていた

世界中に拠点を持ち、世界中のツーリストから高い評価を得ているヒルトンの総支配人をめざすようになって1年が経ちました。そして、この1年を振り返ると、関西外大での学びがどれだけ実践的なものだったのか、ということに驚かされます。英語はもちろん、留学時の体験、そして、ツーリズムに特化した授業など、あらゆる学びが、私をいまの仕事へと導いてくれていたように思います。特に、ツーリズムの授業で教えていただいたホテル業というビジネスの概要や会計などの実際の業務も、現在の仕事にそのまま使えるほどリアルなものだったことに気づかされました。関西外大のあの教室の中での学びが、そのままヒルトンの実務につながっていた。その事実に驚くとともに、あのときの学びを疎かにせず努力を続けてきてよかったと心から思っています。

これから先、私が総支配人になるためには、もっとさまざまな知識やスキルを身に付けなければなりません。いまは総支配人と3カ月に1度、発表するホテル全体の売上を報告するための準備をいっしょにしています。売上の数字、お客様の満足度のパーセンテージ。それらのすべてをしっかりと把握し、部署ごとの連携が取れるようにマネジメントしていくことは、ホテルという大きなステージのトップに立つ者の責務だと考えています。ときには難しい状況のなかで慌てず、冷静な判断をスピーディーにくださなければならない場面にも立つことがあるはずです。そのためにも、さまざまな経験を積み、自分の仕事の本質を見極めながら、総支配人への道を歩いていきたいと思います。

※記事の内容は取材時点(2024年3月)のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。