中国語教育センターからのニュース

 

関西外国語大学孔子学院作文コンクール2014を開催

2014/12/22

 

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関西外国語大学孔子学院中国語教育センターは、今年で2回目となる「関西外国語大学孔子学院作文コンクール」を開催しました。応募作品は80作品以上にのぼり、関西外国語大学の学生のほか、孔子学院が開講する市民向け中国語講座の受講生からも多く応募がありました。

以下、審査員の講評です。

一等賞は小林文和さんの「在那遥远的冬季」。叙情的で奥深い散文で、その内容や意味、言葉や文章の上で非常に工夫が見られる間違いない良作です。二等賞を受賞した4作品については、南口宗太さんは前回のコンテストで一等賞を受賞しており、今回は自らが体験した北京の地下鉄の変化について書いています。羽田桜さんの「我的爱好」は中国語表現が流暢で、文章も賞賛に値します。今回のコンテストでとりわけ素晴らしかったのは、多くの1年生の学生が中国語の学習を始めて間もないにもかかわらず、内容豊かで興味深い文章を書こうと挑戦してくれたことです。特に審査員が驚かされたのは2名の1年生の作品です。鈴木優佳さんの「跨越时空爱情故事」と朝山果保さんの「我爱上了汉语和会说汉语的你」は想像力にあふれた虚構の人物による物語です。鈴木さんの作品はまるでSF小説のように、時空を越えて唐代に遡ります。朝山さんは現代を舞台にした一人称の作品ですが、散文にも似たつくりのフィクションで中国語を学習して得た実感や真情を述べています。

作文コンクールでは中国語という言語の文字による表現がまず審査の対象となりますが、それ以外にも構想やテーマ、文章全体の構造、文体、想像力も重要となってきます。そして、作文の能力もまた重要です。今回の作品はその多くが中国語学習に関するものでしたが、一方で現実的な関心事、心配や期待が様々な形で表現されていました。こういった応募作品が持つ多様さは、三等賞を受賞した山川真由子さんの「我与中国茶」、射手園里紗さんの「中国的人口政策」、川島未咲さんの「我学习汉语的理由」、奨励賞を受賞した馬場優佳さんの「中国的传说」、竹本凪沙さんの「我的中文老师“瓜老汉”」といった受賞作品のタイトルからも見て取れるかと思います。

本作文コンクールでは、参加者の中国語学習に対する興味関心を促進し、中国に関わる問題を積極的に理解、探究することを目指しました。関西外国語大学孔子学院では、今後も多様な活動により日中間の友好交流促進に貢献していきますので、本学院の中国語教育と文化交流活動等へのご支援・ご協力をお願いいたします。

関西外国語大学孔子学院作文コンクール2014の成績順位は、以下のとおりです。なお、今回は応募者が多数だったため、二等賞を1名増やし、奨励賞を別途設けました。

一等賞

◎小林文和さん 「在那遥远的冬季」

二等賞

◎南口宗太さん 「再见,两元时代的北京地铁」

◎羽田 桜さん 「我的爱好」

◎鈴木優佳さん 「跨越时空爱情故事」

◎朝山果保さん 「我爱上了汉语和会说汉语的你」

三等賞

◎里内克次さん 「中国的度量衡」

◎権田早紀さん 「胜不骄、败不馁」

◎鈴木美保さん 「我在北京的一段小小经历」

◎藤田彩伽さん 「中国的老爷爷」

◎大和田鶴さん 「幸福在哪里」

◎射手園里紗さん 「中国的人口政策」

◎川島未咲さん 「我学习汉语的理由」

◎森田桜子さん 「将来的梦与汉语」

◎山川真由子さん 「我与中国茶」

◎山口 葵さん 「我的中文老师」

奨励賞

◎榊原啓雄さん 「晚年梦想」

◎馬場優佳さん 「中国的传说」

◎大城寛武さん 「高二那年的中国旅行」

◎竹本凪沙さん 「我的中文老师“瓜老汉”」

◎田中咲帆さん 「我期待着的中国留学」

◎廣澤亜美さん 「上海留学与未来梦想」

 
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