KANSAI GAIDAI UNIVERSITY VISION

価値観の違いも、
素直に向き合えばパワーになる。

「なぜ?」の一言から、深まる信頼。

私の職場は、アメリカに本社を置く金融情報プロバイダーの日本支社。証券会社やファンドマネジャーなど、さまざまな金融のプロフェッショナルからお問い合わせを受け、最新の金融動向や知識をお伝えする仕事をしています。一緒に働くチームのメンバーの出身地は、香港、ロシア、ドイツなどさまざまです。プロとしてお客様のお役に立ちたいという想いは同じなのですが、異なるバックグラウンドを持っていることもあり、働く上での価値観はそれぞれ異なります。時には「あの人は、どうしてそういうことを言ったのだろう?」と、相手の考え方がすぐには理解ができないことも。そこで私が大切にしているのは、納得できるまで「なぜ?」と聞くことです。「自分とは違うからわからない」ではなく、相手の考えを受け入れたいという素直な気持ちで聞く。そうやって意図を汲み取りながらも、仕事として、自分の意見にも納得してもらえるように議論する。こうして互いに理解を深めることで、「相手やチームのために、何ができるだろう?」と、私もより積極的に考えて行動するようになり、一つのチームとしてパワーアップすることができました。

価値観は違って当たり前だと気づいた、留学。

「なぜ?」と素直に聞ける姿勢が身についたのは、関西外大での留学経験のおかげです。それ以前、日本にいるころは、私と似たようなバックグラウンドの友人が周りに多かったため、人に対して「なぜ、そう考えるの?」と疑問を感じたことはありませんでした。しかし、アメリカの大学での授業や、ホストファミリーとの生活では、そもそも文化の違いから、「なぜ、この行事があるの?」「なぜ、今お祈りするの?」と質問しなければ、あまりにもわからないことだらけ。そして、現地の友人やホストファミリーは、私の疑問に対して一つひとつとても丁寧に答えてくれたのです。素直に聞けば、相手も誠意を持って教えてくれるのだということを学びました。また、関西外大で受けた「経営学」の授業も、理論をそのまま鵜呑みにせず「本当にそうだろうか?」と疑問を持つことを大切にする内容で、とても新鮮でした。疑問を持ち、質問し、自分の視野を広げる。そんな体験が、今の仕事にそのまま活きています。

組織を活性化させる、コミュニケーターへ。

積極的な姿勢が評価され、最近私は、一つ上のステップへ昇進する話をいただくことができました。これからは、より業務で能力を発揮するのはもちろんのこと、チームを俯瞰的に評価したり、社内の情報共有の仕組み化を進めるなど、さらにみんなが力を発揮しやすい環境づくりにも貢献していきたいと考えています。素直な姿勢を大切に、チャンスを掴んでいきたいです。

Profile

松井 優希子

英語キャリア学部 英語キャリア学科 卒業
勤務先:ブルームバーグ・エル・ピー社

自分の夢や目標を見つけたいという思いから、国際教養やビジネスなど幅広い内容が学べる関西外国語大学英語キャリア学部英語キャリア学科に入学。1年次に社会科学を広く学び、興味が湧いた経営学をより追究するために、アメリカに専門留学。留学先では猛勉強の日々を送る。2018年3月に卒業後、ブルームバーグ・エル・ピー社のSales & Analytics チームのヘルプデスクとして勤務。高い専門性を発揮しながら活躍中。