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留学で大きく変わった進路。
アメリカでの経験が、未来を切り開いた。

留学で大きく変わった進路。アメリカでの経験が、未来を切り開いた。

夢や目標を持つ
計画性を持って行動する
自らチャンスを作り出す

みなさんこんにちは。Take Action!編集部です。関西外大の留学制度の1つに「ダブル・ディグリー留学」があります。3年次の秋学期から2年間留学し、留学先の大学と関西外大の学位を取得できるのが特徴。今回は、この制度を利用してアメリカに留学中の西居明花さん(外国語学部英米語学科/滋賀県立膳所高校出身)にお話を伺いました。

より国際的な環境で、人の何倍も経験を積みたい。

―まずは、西居さんがどうして関西外大に入学を決めたのか教えてください。

私が通っていた高校は進学校で、友だちの多くは国公立大学に進学しました。私も国公立大学と関西外大を併願して受験したのですが、最終的には関西外大を選びました。

その理由はいくつかありますが、決め手になったのは、外国人留学生が多い国際的なキャンパス環境と、留学のしやすさです。より実践的な英語を身に付けるのなら、関西外大だと思ったからです。 ただ、私立になると学費は国公立よりもかかります。その点だけ少し心配だったのですが、両親が応援してくれて迷いがなくなりました。背中を押してくれた両親には、感謝しています。だからこそ、大学では人の3倍も4倍も経験を積もうと決めて入学しました。

1年のときから留学に向けて、語学力も留学費用も計画的に積み上げた。

―では入学したときから留学しようと決めていたのでしょうか?

はい、「ダブル・ディグリー留学」で留学することも、入学してすぐに決めました。

国際経験を求めて関西外大に来たからには、留学だけでは満足できません。留学先の学位を取得するくらい、ワンランク上の経験を積もうと思っていました。

それから、留学にかかる費用は全部自分で用意しようというのも、1年生のときから決めていました。学費を出してもらった親に、これ以上甘えたくはなかったので、アルバイトを3つ掛け持ちし、1年生のときからコツコツ貯金しました。 もちろん語学力についても、目標を決めて少しずつ伸ばしました。「語学を学びに行くのではなく、英語で専門分野を学び、学位を取る!」と、時間をみつけては勉強し、留学までに必要な語学力を身に付けられるようにしました。

合わせてチェック

「ダブル・ディグリー留学」とは?

留学2年間を含む4年半をかけて、関西外大と留学先大学の2つの学位取得をめざす留学制度。学位取得後は帰国し、国内で就職・進学する、海外の大学院へ進学する、または、アメリカの大学に派遣された場合、Optional Practical Training(1年間アメリカでインターンシップに参加する制度)を利用し、海外で就職するなど、選択肢が大きく広がります。

コロナ禍でCAの夢は絶たれ、経営学の面白さに出会えた。

―留学先で経済学を専攻されていますが、もともと興味を持っていたのでしょうか?

いいえ、実は3年生の途中までずっとCAをめざしていていました。でも、コロナ禍でエアライン業界の採用が全面的に中止になってしまい、諦めることに。正直すごく困惑しました。しかし、辛いのは私だけじゃない。困難こそ成長のチャンスだと前を向きました。

新しく興味を持てそうな分野を探そうと幅広く教養科目を履修しました。関西外大は、英語で幅広い分野を本格的に学ぶことができるので、専攻分野に左右されず自分の興味関心について向き合うことができました。

いろいろな授業を受ける中で、興味を持ったのが「経営学」でした。それまでは、経営学と聞くと、すごく遠く感じていましたが、実はすごく身近な学問です。例えば、経営者が決断するときに使う分析方法は、自分が日頃、何か決断するときにも応用できます。私は実用的な学びに興味があるので、授業内容がとても興味深く、もっと深く経営について学びたくなりました。

授業は大変でも、NYでしかできない経験を1つでも多く。

―念願の留学を果たしましたが、現地での生活について教えてください。

私が留学先に選んだのは、ニューヨーク州立大学オルバニー校。ビジネスの分野でもハイレベルな大学です。「ダブル・ディグリー留学」で留学した私がオルバニー校で学位を取得するためには、現地の学生が4年かけて取得する単位を2年間で取らなければなりません。そのため、私の時間割は毎日授業でびっしりです。 でも、授業に追われて留学生活が終わるのともったいないので、ティーチングアシスタントとして日本語の授業をしている教授の手伝いをしたり、現地のインターシップに参加したり、できる限り人と関わるように意識しました。アメリカでは授業以外のこうしたコミュニティサービスの取り組みも評価され、単位を取得できるので、積極的に参加しています。現地の友だちからも、忙しそうに見られがちですが、やっぱり私の性格にはこれくらい忙しいほうが合っています。毎日が充実していて楽しいです。

Ivyさん

Akehaとは同じ授業を履修していて、私にとって初めてできた留学生の友だちです。最初にAkehaに会ったとき、すごくかわいい笑顔で挨拶してくれました。そして、いつも幸せそうな表情をしているので、私まで幸せになります。

Shivanshu さん

Akehaは常に学び続けていて、物事を理解するのがすごく早いので驚きました。会計学の授業でも一緒で。最初は、すこしシャイなところがあったけど、今ではたまにジョークを言うくらい、クラスに打ち解けています。

あきらめずにつかんだインターンシップのチャンス。

―留学先で一番苦労したことは何ですか?

一番大変だったのは、インターンシップ先を見つけることです。アメリカでは現地で1年間授業を受けた留学生のみ、インターンシップに申し込むことができます。私は2022年の夏休みに、ようやくそのチャンスを得ました。このときは、卒業後アメリカで働きたいと考えていたので、インターシップは何としても参加したいと思っていました。インターン生を募集している会社を探し始めたのですが、留学生を受け入れてくれる会社はとても少ないです。それに、人脈がないので情報がまったく入ってきません。インターンシップの募集情報が載っているサイトに登録し、手当たり次第に応募しましたが、返事があったのは1〜2社だけ。面接に進むことも簡単ではありませんでした。どうすればよいか、まったくわからず困っていたときに、インド人の友だちが、LinkedInというビジネス特化型のSNSを使ったインターンシップ先を探す方法を教えてくれました。そこから自力でネットワークを広げ、なんとかインターンシップ先を見つることができました。

インターンシップは2社、受けました。1社目が関西外大の卒業生がやっている人材サービスの会社です。そこで5週間、働かせていただきました。仕事内容は、人材を探している企業と、仕事を探している転職者をマッチングさせることです。働きながら、いろんな業界の仕事について勉強ができましたし、短期間とは言え、ニューヨークという国際的な都市で働くことができたのはすごく貴重な経験になりました。

そして2社目は、ニューヨーク州 金融サービス局のインベスティゲーション部門。今もここでインターンシップを続けています。その中で、銀行などの金融系の方々と関わることが多く、金融に興味を持つようになりました。

これまで銀行といえば窓口業務のイメージでしたが、銀行に集まったお金が、どのように回り、経済を動かしているのか、その仕組みを理解できると見方も変わります。それがとても面白いのです。

オープンマインドで、自分の世界をもっと広げていきたい。

―ありがとうございます。最後にこれからの夢について教えてください。

アメリカで就職活動をして、金融関連の外資系企業から内定をいただきました。まだ、どのようなポジションで働くか分かりませんが、どんな仕事でも、今までと変わらず、常にプラスアルファのことにチャレンジをし、自分の可能性を広げていきたいです。そして、将来は自分で会社を立ち上げたいという夢も持っています。

今回の留学で、私自身がインターンシップを探すのにとても苦労した経験から、留学生がインターンシップを簡単に見つけられるようなサービスをつくってみたいですね。CAの夢が途絶えてからの2年、まさか私が経済に興味を持ち、自分の会社を立ち上げてみたいと考えるようになるとは想像もしませんでした。

「Everything happens for a reason.(すべての出来事には意味がある)」

これは私の好きな言葉です。「人間、生きているといろんな壁がある。でも、その壁こそ1番成長できるチャンスである」。そのことを、身をもって知った気がします。大切なことはオープンマインドでいることですね。乗り越えた壁の先には、自分のこれまでの価値観とは違う世界があって、自分とは全く違うバックボーンを持った人たちがいます。そうした新しい価値観に背を向けることなく、オープンマインドで向き合えば、どんどん自分の世界が広がる。そのことを、留学先で一層確信しました。