海外生活体験記(2)ネバマインラァ(シンガポール)--藤田由美子

2010/7/12

 

 

シンガポールでは、多くの人々が日常、英語を話していますが、それは独特のアクセントとイントネーションを持っていて、特に「シングリッシュ」と呼ばれています。アクセントは、大抵単語の後ろ部分に置かれて、文章はマシンガンのように一気に言いきり、最後に特に意味を持たないLahがつきます。Tired はタ’イヤードではなくタイヤ’ード、 Heavy は ヘ'ビーではなくヘビ’ー、と云った具合です。

私は、特にシングリッシュが嫌だとかは思いませんが、一つだけ とっても苛立ってしまうフレーズがあります。Never Mind (Lah)です。

もちろん、通常、何か失敗をして落ち込んでいる人に「気にするな」と声を掛けるために使うNever Mindには全く問題ないですが、シングリッシュでは 何か失敗をした人がそれを指摘されて「気にするな」と使うのです。例えば、銀行の行員がお客様のお金を数え間違えて、それをお客様に指摘されると「Never Mind Lah」です。うううーっ!先ずは「I am sorry」じゃないの??と憤っているところに、Lah~ なんて意味もなく付け足されると、あっという間にイライラ度は頂点に達します。これも、異文化経験の一つなんでしょうね。