昨年度に引き続き UWECにてFD研修実施

2010/10/19

 

 

教育GP『「ASEAN+3」大学コンソーシアム』に関連して日本人教員のFDプログラムを昨年度に続き実施した。目的は日本人教員が、学部の授業を英語で行うために、アメリカの大学で研修を受けること。計10人が本学の提携校の一つウィスコンシン大学オクレア校で9月7日から14日まで、教育哲学、教育方法、多様な教育環境下での教授法など、特別に準備されていたワークショップに参加し、現地の教員と意見交換した

ワークショップは、オクレアに30年ほど前からラオスより移住定住を始めたモン民族の歴史と現状をアメリカの移民史に関連して解説されたものや多様化と国際交流の意義・目的などをテーマに行われた。

授業見学では、20~30人の少人数クラスの授業で、教員がどのようにして、学生一人一人の社会的文化的背景を把握したうえで、そのニーズに適応して授業を進めているのかを視察。学生数200人以上の授業でも、一瞬にして学生の理解度などを計測できるクリッカー(携帯電話に似た機器)を利用して、学生と教員とが対話形式で授業進めている様子を視察した。

現地の公立高校の授業も見学、比較的勉学動機の低い生徒を指導している教員の健闘ぶりが印象的だった。今年は、昨年度の参加教員の提案に基づき、こちら側の教員と専門が同じ現地教員との交流を深くするよう配慮し、より深く授業への取り組みについて考える機会が得られた。また、現地学生の前で授業を行い、学生と交流の機会を持つこともできた。今回の研修は10日間という短期間だったが、日常の教育について深く考察する刺激的な機会が得られ、研修で学んだことを、日頃の教育研究活動と対応させていくことが大切だと感じた。(外国語学部准教授・豊田裕之)