アジア留学講座 開催

2010/12/21

 

 

 国際交流部と教育GPプロジェクト推進室が10月、中宮キャンパスの国際交流センターで4回にわたって「アジア留学講座」を開いた。延べ約150人の学生が参加し、「英語で学ぶ」ことはもちろん、「+α」の多い「アジアへの留学」について情報を仕入れた。

 各回の講師・テーマと概要は次の通り。

第1回:2010年10月1日(金)<アジア留学の魅力> 

担当:国際交流部アジア留学担当、星野晶成さん

 ①アジア諸国での英語使用頻度②アジアの大学の教育レベル③今アジアに留学することの意義――の3点に焦点に当て、アジア留学の魅力を説明した。

 ①=世界の英語人口が予想以上に多く、アジアでもビジネスや教育分野で英語が頻繁に使用されている現状を説明。「多様化された英語の理解能力が必要」と指摘した。

 ②=大学ランキングをもとに、アジアの大学(本学の提携大学も含む)の質が日本の一流大学以上に高く、多くの大学で英語開講科目が豊富にあることを確認した。

 ③=企業から見たアジア留学経験者への評価、また企業の海外進出の動向を通して、今後さらにアジアに精通する人材が求められる時代になっていることを説明。

第2回:2010年10月8日(金)<国際化する韓国-韓国留学のススメ>

担当:九州大学助教、田中光晴さん

 「ガラパゴス化」の例を挙げ、普遍的な進化に取り残されないよう、海外に出て世界に目を向ける必要性を強調した。韓国の国際化政策や英語教育政策の成功例を説明し、これにより韓国の企業がグローバル社会で台頭してきていることを挙げて、韓国に留学する意義を述べた。

 また、語学以外の目的で、「何のために」留学するのか明確にすることが必要と説き、企業も留学経験者の語学力ではなく、「何のため」の部分を評価することを伝えた。

第3回:2010年10月15日(金)<タイ留学の魅力と可能性>

担当:ノキアジャパン・シニアセールスコンサルタント、福丸雄一郎さん

 動画や写真を使ってタイの概要(政治、経済、文化、国民性)を紹介。親日の国であり、国民性も日本人と似ていることを説明した。

 また、日系企業(主に製造業)がタイに工場を設けるなど、両国の関係が年々強まっていることをJETROやタイ政府機関の資料を使って説明。教育の面でも、英語を基盤とした、international programがタイの大学に多く存在することを例示し、英語圏としての留学が可能であることを伝えた。タイ留学のメリット・デメリットの両方を挙げて、タイ留学の魅力を受講者に訴えた。

第4回:2010年10月22日(金)<中国留学があなたの就活を切り開く>

担当:国際言語学部講師、相原里美さん

 ①本学の中国留学・インターンシッププログラムの概要②中国留学のメリット――を紹介した。

 ①=中国留学・インターンシップの制度が設けられ、春派遣、秋派遣ともに、留学機会に恵まれていることを強調した。実際の留学先での授業、寮、街中の様子を動画で見てもらい、留学した時のイメージを学生にわかりやすく説明した。

 ②=中国留学経験者のキャリア形成について、数人の学生・卒業生を例に説明。また、中国が日本にとって必要不可欠なビジネスパートナーであることを、表・グラフなどを使って説明し、企業が中国に精通している人材を求めていることを強くアピールした。