客室乗務員(CA)というと女性の仕事というイメージがありますが、男性CAの数も少しずつですが増えてきています。
関西外大でもCAをめざす学生は少なからずおり、性差に関係なくエアライン業界への就職を実現しています。
この記事では、そんな男性CAとして就職内定した学生・上田真生さんの声をお届けします!
※内容はすべて取材時(2025年1月)のものになります。
学生プロフィール 全日本空輸株式会社(ANA)内定者

- 上田 真生さん
- 外国語学部 英米語学科4年
- 大阪府立箕面高等学校出身
- 全日本空輸株式会社(ANA) 客室乗務職
エアライン(CA)業界・就職内定までの道のり

CAをめざそうと思ったきっかけは?
高校1年の夏休みに、高校のプログラムを活用してオーストラリアに留学。
3週間の滞在を経て、帰国の便に搭乗した際に出会ったのが、男性の客室乗務員さんでした。

国内のエアラインではお目にかかる機会がなかったので、実際に活躍されている男性客室乗務員を目の当たりにして、自分も“いつか、こんな素敵なお仕事がしたい”と思ったのが、CAをめざすきっかけになりました。
それ以降、以前からの夢だった英語の先生とCAが将来の目標に。
夢の実現をめざし、海外の大学への進学を考えていましたが、コロナ禍で断念することになり、関西外大に進学しました。
本学を選んだ理由は、
- 教職課程のサポートが充実していた
- CA輩出が日本一だった
- 国際交流が盛んで、海外の大学に近い環境があった

高校2年生の時に関西外大のオープンキャンパスに参加し、上の3つのポイントが魅力的に感じました。実際に入学してみて、イメージ通りの環境で目標に向かって学びを深めることができました。
英語の先生、客室乗務員をめざし関西外大へ

関西外大に入学後、大きく2つの目標がありました。
- 教員免許の取得
- ダブルディグリー留学の実現
ダブルディグリー留学(学位留学)とは
留学2年間を含む4年半をかけて、関西外大と留学先大学の2つの学位取得をめざす留学。2024年度募集から名称が「学位留学」に変更。詳細についてはコチラのページをご参照ください。
ただ、入学した頃はコロナ禍であったことに加え、教職課程に専念するため、長期の留学は断念することに。
一方で、学内でチャレンジできることには積極的に取り組むようにしました。

日々の授業に全力で取り組むのはもちろん、例えばキャンパス内にいる留学生にこちらから声をかけ、ランチや空き時間にコミュニケーションを図るなかで、語学力の向上とともに異文化への理解も深めました。
私の入学のきっかけにもなった、海外から学びに来ている留学生たちが数多くいる「海外の大学に近い環境」がある関西外大ならではだと思います。
また留学ではありませんが、コロナ禍が落ち着いた3年次の夏休みに、3週間のオーストラリア旅行を体験。
現地での日常会話は特に苦労することはなく、1、2年次に受講したオールイングリッシュの授業をはじめとする関西外大での学びが活かされたと思います。

入学時500点ちょっとだったTOEICの点数は、関西外大入学後200点近く伸びました。
関西外大からANA初の男性客室乗務員(CA)に

就職活動を始める頃には卒業後の進路は、航空業界に絞りました。
ホスピタリティ関連の科目をはじめ、元CAの先生の講義を通じて、航空業界への憧れが醸成されいったことが大きく影響しているように思います。

特に印象に残っているのが、「自分磨きをすることが、お客様へのおもてなしにつながっていく」というお話です。
接客マナーを身につけるのは当然のこととして、自身の趣味や関心に対する知見を広め、深めることがより良いおもてなしにつながるというお話で、自分の人としての成長が仕事に直接的に還元できるというところが、何より魅力的に感じました。
ちなみに、客室乗務員というと女性が多いイメージがあります。
就職内定先であるANAの男性客室乗務員は、総合職の配属先の一つとして担っていましたが、2019年からは、客室乗務職という専門職としても活躍するようになりました。また近年、男性の応募人数はさらに増えているとのこと。
これまでCAを数多く輩出してきた関西外大ですが、ANAの男性CAの内定者は私が初めてになります。

その誇りと責任感を持って、現場の仕事に従事できればと思っています。
男性でCAをめざす学生は関西外大でも女性に比べると少ないですが、先生や周りの仲間もいい意味で特別視することがなく、そうした環境もありがたかったですね。
エアラインをめざす上で、役立った関西外大の学び

上で述べたホスピタリティの授業のほか、
- エアラインビジネス
- エアポートビジネス
など、航空業界関連の授業が複数開講され、業界の基礎知識を身につけるのに役立ちました。
また、エアライン講座をはじめ課外講座も充実しており、個人的に特によかったと実感したのがキャリアセンター主催のCA講座です。
元客室乗務員の先生の指導のもと、特別授業としてエアラインのことを1から10まで教わります。

服装のたしなみや所作などのマナー、企業分析、自己分析、面接対策のほか、時には個別面談に対応いただくことも。1クラス約15人で、6クラスあり、同じ目標を持つ仲間たちとの交流もプラスになりました。
CA講座自体は2月に終わりましたが、仲良くなったクラスメイトとはその後も定期的に集まり、情報交換や面接練習などを行いました。
何でも話し合える大切な仲間であるとともに、ライバルでもあり、お互いに切磋琢磨して高めるクラスメイトの存在のありがたさを実感。そうした仲間と当たり前のように出会える環境にあるのも、関西外大の強みだと思います。

就職活動で知り合った他大学の学生に聞いてみると、「自分の学科でCAをめざしている人は数少ない」という話を耳にしたので、あらためて“エアラインに強い関西外大”を実感することができました。

また、エアライン関連に限らず、アクティブラーニングの授業が多いのも関西外大の特色のひとつ。
アクティブラーニングとは
学習者が能動的に参加する授業や学習法の総称。教員が一方的に講義するのではなく、学生がグループディスカッションやディベート、グループワークなどを通して、主体的に課題を発見し、解決する力を身につけることをめざす形式の授業のこと。
自身の発表のプレゼンテーションの場はもちろん、隣り合った面識のない学生とチームを組んで課題について議論し、発表する機会なども数多くありました。
経験を通じて育まれた主体性、協働性などは、チームワークが重要視されるエアラインの現場でも活かされると思います。

高校時代は生徒会長を務めるなど、もともと「チームで何かをする」ことが好きでしたが、関西外大でそのスキルをさらに伸ばすことができました!
さいごに

英語の先生、客室乗務員をめざして関西外大に入学した上田さん。
CAの道をめざすことを決めた後も継続して教職課程の科目は受講し、教員免許も取得した。

入学時の自分との約束というか、成し遂げたい目標だったので、途中で投げ出さず教員免許の取得にもチカラを入れました。
最後までやりとげたことで、自信にもなりました。
CAをめざす上では、日々の授業のほか、課外のプログラム、そしてキャリアセンターのサポートも大いに役立った。
キャリアセンターの個別相談のアドバイザーも元客室乗務員の方が担当で、航空業界のことはもちろん、自己分析、エントリーシートの添削など、幅広くアドバイスをもらったという。
――関西外大での4年間を振り返りと、今後の目標についてお聞かせください。

改めてになりますが、CAをめざす上で、関西外大は、本当に最高の環境です!
恵まれた環境、そしてたくさんのご縁に感謝しています。
卒業後、まずはCAとしてのスキルを磨き、「誰もが親しみやすいチーフパーサー」になることが最初の目標です。それと同時に、自身の仕事を通じて「男性CA」の認知度を高め、私自身がそうであったように、未来のCAの憧れの存在になれるよう、日々の業務に全力で取り組みたいです。
――最後に、高校生の方にメッセージをお願いします。

「人生は選択の連続である」という言葉がありますが、本当にその通りだと思います。私自身、断念した選択もたくさんありますが、選んだ道が1番いい道だと信じています。
まだ、自分が何をしたいのかわからない方もいらっしゃると思います。そんなみなさんもぜひ、これから始まる大学生活で、たくさんのことにチャレンジして、素敵な夢や目標と出会ってください! そして、自ら選んだ道に自信を持ち、全力で実現をめざしてください!
素敵なご縁がありますように。心から応援しています!
\関西外国語大学公式LINEアカウント/
