ルーマニア・ルチアンブラガ大学の2教員 本学で特別集中講義

 EU(欧州連合)の「エラスムス+(プラス)」プログラムを利用して本学を訪れたルーマニア・ルチアンブラガ大学の若手教員2人が1025日から31日まで6日間、本学の客員教員として、本学の学生や留学生を対象に9015回の特別集中講義を行った。同大学経済学部のミハイ・ツィキンダリアンさんと人文社会学部のダニエラ・ボトネさんで、21日から11月6日まで本学に滞在。集中講義のほか、英語キャリア学部の授業や留学生別科の日本語やマンガ、陶芸の授業を見学した。


▲ 豊田裕之准教授のクラスでルーマニアについて語ったミハイさん(中央)とダニエラさん(右奥) 
 

 集中講義のテーマは ROMANIA-The Mysteries of the Carpathian Garden”。2人は英語で授業を行い、ルーマニアの歴史・文化・地理・経済などをあらゆる角度から紹介。この講義を通じてルーマニアについての知識を身に付けて異文化理解を深めようと、外国人留学生を含む約30人が受講した。

▲ 集中講義は約30人が受講している

 

 集中講義に先立つ2425両日には、豊田裕之・英語キャリア学部准教授の比較社会論の授業に参加。ミハイさんは24日の授業で、ルーマニアの地理について、画像で詳しく受講生に紹介した。ダニエラさんは25日、文化について東洋と西洋の違いなどを語った。


▲ ミハイさんはルーマニアの地理を中心に詳しく語った(豊田准教授のクラスで)


▲ ダニエラさんは文化について、学生に質問を繰り返した(豊田准教授のクラスで)

  

 本学とルチアンブラガ大学は、2013年に協定を締結。今年3月、豊田准教授がエラスムス+プログラムの枠組みで同大学に派遣された。一方、4月には同大学の教職員2人が本学を来訪。留学生別科の授業見学や国際交流実務について意見交換などを行った。

 

 EU1987年から「エラスムス」計画を推進し、域内での交換留学促進、学位や単位の相互認定などの制度を定着させた。2004年、「エラスムス・ムンドゥス」が始動。EU域外の学生がEU加盟国間を移動して、修士・博士の学位を取得するシステムが構築された。これらを発展させた「エラスムス・プラス」は、就学前教育・初等教育・中等教育、高等教育、職業訓練、生涯教育のほか海外ボランティアやスポーツ分野も含む統合的な資金助成プログラム。

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