フランス・カン大学の副学長ら来訪 谷本榮子理事長と懇談

 15世紀半ば、フランス・ノルマンディーのカン市に創設された本学の協定校・カン大学から、国際交流担当のブノワ・ヴェロン副学長ら4人が1013日、本学を来訪し、谷本榮子理事長を表敬訪問した。カン大学は国立総合大学で、本学とは2002年から交換留学が始まり、これまでに67人を受け入れ、78人を派遣している。

▲ カン大学のブノワ・ヴェロン副学長(右)と会話を交わす谷本榮子理事長

 

 この日訪れたのは、ヴェロン副学長と国際交流の責任者、イザベル・トゥリニアックさん、外国語学の責任者、シルヴィ・ルプティさん、国際交流の企画を担当するアドリアン・ベルナールさんの4人。ヴェロン副学長は「日本の大学とのつながりは少ないのですが、関西外大はカン大学と交流を続けてきた。この関係をもっと深めたい」と訪問の趣旨を語った。

 

 本学からは谷本理事長のほか、英語国際学部の神田修悦教授、外国語学部の国際交流委員で副部長の小谷克則教授、矢野義博・国際交流部事務部長が出席。懇談はフランス語で行われ、国際交流部の齋藤千尋さんが通訳を務めた。カン大学大学院出身の神田教授が「当時の指導教授はどうしていらっしゃいますか」と尋ねると、「まだ大学に在籍しておられます」という返事。神田教授は「非常に厳しい先生でした」などと会話が弾んだ。

▲ 神田修悦教授(左端)がカン大学在籍当時の思い出を語り、座を盛り上げた

 

 谷本理事長が、50年に及ぶ本学の国際交流を一層充実させるために取り組んでいる、海外留学生グローバルインターンシップについて説明すると、ヴェロン副学長は「カン大学では、卒業間近の学生が韓国などでインターンシップを経験するケースが増えている。期間は23カ月から半年くらい」と話した。トゥリニアックさんも「フランスではインターンシップを経験したうえで職業に就くことが重要視されている。それを留学中に体験できるのは素晴らしい」と評価。谷本理事長は「留学生は未来からの贈り物と考えている。彼らの要望についても、様々な角度からサポートしている」と応えた。

 

 また、カン大学では12年間語学力を養成したうえで学部に編入するプログラムがあり、ヴェロン副学長らは「語学を学ぶのに時間はかかるが、関西外大の学生もこの制度を利用して、来てほしい」と述べると、谷本理事長は「十分検討して、可能ならば本学の留学プログラムを一層充実させて対応したい」と語った。

▲ この日の懇談に参加したみなさん

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