実質就活スタートの3月はすぐやってくる「準備を急げ」

 中宮・学研都市両キャンパスの3年生を対象にした就職ガイダンスは終盤を迎え、中宮では12月3日に、学研都市は同7日、今年最後の開催となった。志望企業に自分を売り込む「履歴書・エントリーシート(ES)」の準備は。面接での受け答えは大丈夫か。企業の採用担当者から学んだ。

 中宮のガイダンスは、履歴書・ESの書き方と評価ポイントを理解することを目標に、企業が過去に出したESの設問、設問に対する企業人事担当者の声などを紹介した。ESの評価ポイントとしては「完成度・論理性・具体性」に則って書けているかが見られているとアドバイスした。一方で、「記入漏れ・誤字脱字・雑な字・話し言葉や略語」「設問の回答重複」など、良くない例も示された。その後、学生には実際に経歴や自己紹介書を作成する時間が与えられ、ペンを握ったものの、書き出すまでに時間が掛かっていた。

▲履歴書の作成に挑戦する中宮キャンパスの3年生

 続いて、2014年スペイン語学科卒業で中外炉工業㈱に入社。人事部で新卒採用などを担当する蕪田浩大(かぶた・こうだい)さんが▷履歴書・ESの目的▷企業が重要視するポイント▷企業が知りたい情報―などについて、キャリアセンターの藤岡弘樹主任と話し合った。さらに、蕪田さんが中外炉を受けた際のESが映し出され、入社後に上司から「ダメだし」をうけた部分を示した。「スペイン語を学ぶことにより自分の視野が広がりました」→「具体的にどう広がったのか」などのチェックが入っていた。最後に蕪田さんは工夫点について「アピールするポイントを絞る」「具体的な経験・エピソードを入れる」「ESを読む人の立場を考える」「内容は簡潔に書く」ことをあげた。この日、短期大学部1年生向けのガイダンスでは「プレエントリー」「エントリー」について学んだ。

▲自分が実際に提出したESを見せながら、よくない部分を解説する蕪田さん㊨

 学研都市では、商社、航空、ホテル業界の採用担当者を招き、キャリアセンター委員の日木くるみ・英語国際学部教授がコーディネーターを務め、面接についてパネルディスカッションが行われた。▷面接ではどこを見ているか▷自分らしさを出すとはどういうことか―などについて聞いた。企業側からは「第一印象が大切」「会話のキャッチボールが出来ること」「この会社に対して嘘ではない強い熱意が伝わってくるかどうか」「この人がわが社で働く姿がイメージできたとき」を、採用のポイントとしてあげた。

▲学研都市キャンパスでは、企業3社の採用担当者(右の3人)と日木教授㊧が面接について話し合った

 続いて、3年生3人が壇上に上がり、企業側3人との模擬グループ面接が行われた。企業側から「あなたは友人など周りの人からどう見られているか」「自分を色に例えると何色か」「あなたの得意技は」など想定外の質問に答えた。企業側から▷答えに行き詰まったときに困った表情を見せない▷面接中は目線を下げず、常に口角をあげる―など注意点が示され、模擬面接を終えた。

▲「あなたの得意技は」など想定外の質問に答える英語国際学部の3年生3人

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