中宮キャンパスで学内合同企業セミナー始まる 初日は34社 19日までに計約270社が来訪する


▲外は雪がちらつく中で先に始まったブース形式のセミナー

学内合同企業セミナーが3月10日、中宮キャンパス7号館で始まった。今月1日に就職活動が解禁。本番モードとあり、学生たちは黒のリクルート服を着こなし、髪型も整え、緊張した表情で臨んだ。中宮、学研都市両キャンパスの学部3年生と短大部1年生が対象で、ブースと教室の両形式で行い、初日は計34社が訪れた。19日までの8日間(土、日曜は除く)続き、連日、両形式のセミナーに計約270社が来訪する。
 
正午にブース形式のセミナーが先に始まった。この日は雪が舞う冷え込みとなったが、学生たちの出足は早く、会場となった7号館1階の学生ラウンジに設けられた各社のブースに進んだ。運輸、不動産、自動車、情報サービス、広告、機械卸売などの幅広い業界から計14社が並んだ。原則30分で1回転だったが、超過する会社もあった。学生たちも質問し、終了とともに入口で氏名などを書き込んだエントリーカードを会社の担当者に手渡していた。
 
教室形式は午後1時に開始。こちらにも金融、食品、運輸、旅行、ホテル、広告、住宅、アパレルなど多くの業種から20社が訪れ、休憩をはさみ、1回1時間で計3回のセミナーを行った。
 

▲人気の旅行業界の会社は満席となった

人気の業界とあり、旅行会社は約100人が詰めかけ、満席に。グループ会社を多く抱えるために、応募の方法や勤務や仕事内容の違いなどを細かく解説。観光立国を掲げる日本の政策方針を踏まえながら、以前は旅行自体が「目的」だったが、もう自分がしたい何かのための「旅行は手段」の時代になってきていると語った。
 

▲金融関係の会社には女子も多く出席し、経済情勢を聞く

金融関係の会社には、女子学生の姿も多かった。担当者は、金融会社で働くためにはインフレ・デフレとお金の価値の関係を理解した上で、金融取引にはリスクが伴う。そのリスクの説明をいかに顧客に納得してもらうかが大事、などと分りやすく解説していた。
 

▲柔らかい雰囲気となったアパレル会社

アパレルやホテル関連の企業には本学の卒業生が加わった。ホテル会社では、入社後、当初の希望ではなかったレストラン部門に配属されたが、そこで出会うゲストとのやり取りが面白くなり、そのまま続けたいと感じるようになった体験も織りまぜてPR。アパレルは有名ブランドを抱え、ファッション雑誌にも取り上げられているとあり、セミナーとはいえ、柔らかな雰囲気に包まれていた。


▲ホテル会社では昨年の卒業生が働く楽しさを伝えた
 
学生たちは3月1日の本番スタートと同時に、大阪市内や東京都内など各地で開かれている就職情報誌などが主催する大規模な企業セミナーにも参加している。外国語学部3年の男子学生は、1日の東京での企業セミナーにも出席してきたという。「運輸や商社に気が向く会社はあるし、東京か神戸が勤務地だったらいいな、といった思いは持っています。自分のペースを崩さずに幅広い業界を見ていくつもり」と話していた。
 
また外国語学部3年の女子学生は「正直不安です。すでに大阪市内であった企業セミナーには複数回行きました。多くの他大学の学生に刺激されます。希望は住宅業界。自分のフィーリングに合うかどうか一つずつ確かめていきます」と語っていた。
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