「12月末には一通りの就活対策を終えよう」 中宮キャンパスの学部3年生にキャリアセンターが呼びかけ


▲10月から「3カ月間にやるべきこと」をテーマに開かれた就職ガイダンス

中宮キャンパスの英語キャリアと外国語の両学部3年生に向けた就職ガイダンスが10月4日、谷本記念講堂で開かれ、キャリアセンターの担当者が「12月末までに一通りの就職対策を終えよう」と呼びかけた。そのために自己分析と企業研究との結びつけなど3つの課題をしっかり確認するように求めた。この日は就職内定した4年生3人がそれぞれの就職活動の体験を明らかにしながら、助言も行った。
 

▲自己分析と企業研究の結びつけを強調する森田次長(左端=右の写真も)

はじめに中宮キャリアセンターの森田眞一次長が「10・11・12月でやるべきこと」として①「業界・企業・仕事」研究の深掘りと自己分析との結びつけ②情報収集の習慣化③筆記試験対策(特にSPI)の習慣化という3つを「当面の課題」とするように出席した約450人の3年生たちに訴えかけた。
 

▲ポイントを示した図も掲げられた

なかでも①については、企業研究と自己分析は並行して行う。「自分が働くのは何のためかを」を十分に見極めながら、自らの長所と短所、興味や関心を客観的に整理する。大学や大学入学以前の経験、これまでの得た知識・スキルを丁寧に拾い出しながらまとめる。
 
一方、企業研究では、企業が公開しているホームページは「絶好のツール」として紹介した。具体的に企業のページを映し出しながら、社長のメッセージはもちろん、IR(投資家向け)情報としての「決算短信」には期末の企業業績が生数字で挙げられ、今後の見通しも盛り込まれて、直近の企業の姿が浮かび上がる。企業のキーワードなどをつかんで自分の言葉でめざす企業について語れるようにしようと勧めた。
 
このほかにも企業研究の方法としては、求人サイト、会社四季報、就職四季報などとともに、キャリアセンターにも豊富な資料を保管していると活用を促した。
 

▲内定した4年生3人が体験談を述べる(左端は司会の岡田京子さん)

後半は、4年生3人がパネル討論形式で就活体験を披露した。いずれも外国語学部英米語学科の丸池風香(ふうか)さん(伏木海陸運送に内定)、津川智行君(パルプ・紙加工品メーカーの東罐興業)、山田沙代さん(京都銀行)で、キャリアセンターの岡田京子さんの司会で進んだ。
 
富山県にUターンすることになる丸池さんは「最初は迷ったので、大阪や京都で行われる北陸にある企業の説明会も活用しました。2,3年生までどんな職種にするか全く考えていなかったが、港でコンテナが動く様子を見て、貿易や通関の仕事が面白く感じられて、そこから絞っていきました」と述べた。
 
津川君は「留学先で日本の各メーカーの看板が印象的だったので、メーカー主体に応募しました。求人サイトなどで企業研究しましたが、社員数や安定した売上高などの点とともに3年以内の離職者数にも注意を向けました」という。
 
山田さんは「私は関西出身なので、関西で働ける企業という観点から探しました。合同企業説明会には熱心に足を運びました。意外な点を知ることができて、とても参考になりました。企業のホームページの企業理念はよく目を通し研究しました」と話していた。
 
3人は「いろいろな人に会えて、就活は自分の成長につながる」と3年生に向けてアドバイス。「必ず辛い時期が来る。そのときは迷わずにキャリアセンターに行き、何でも話をすればいい」。そして「SPIは絶対に必要。だから早めに対処するように」と語っていた。


▲真剣に聞き入る学生たち
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