先生の仕事って何? 小学校教員コース1年生が近隣の小学校で授業見学


▲小学校の授業を見学し、見聞きすること全てを吸収する

小学校教員コース1年生が6月19、26日と7月3日のいずれかで、近隣の小学校を訪れ授業見学を行った。将来教員をめざす学生たちは、気づいたことを熱心に書き留め、実際の教育現場で見聞きすること全てを最大限に吸収しようと努めた。

1年生は12人ごとの3グループに分けられ、枚方市立山田、明倫、中宮の3小学校のいずれかを訪問。1回目の今回に引き続き、9~12月にも月に1度授業を見学、同じ小学校を計5回訪れ、子どもとの関わり方や指導法などを実践的に学ぶ。また、今年度中に教育現場に慣れることで、2年になる来年、教育ボランティアなどに自主的に参加する素地を養う。


▲きちんとしたスーツ姿で見学 児童のかわいらしさに微笑むコース生

6月26日の授業見学は明倫小学校で行われ、小寺正一・同コース長、角野茂樹・教職教育センター所長と中村良三・教務部課長が同行した。見学前に集まった校長室では、初瀬憲・同校校長が「皆さんは学生ですが、児童は先生と感じます。自身の言動が児童に影響を与え得ることを十分自覚して、先生として接してください」と注意を促した。続いて1クラスに1~2人が割り当てられ各教室に移動、スーツ姿でバインダーを手にした学生らは、授業の邪魔にならないよう教室の後ろに立ち、メモを取りながら45分間の授業を熱心に見学した。


▲見学前の校長室 初瀬校長から心構えを聞き身を引き締める

先生が児童を叱る場面を見た藤本眞孝君は、先生が子どもと同じ目線になるよう腰を低くして話を聞き、何故いけないのかを丁寧に言い聞かせることで理解を促した様子を見て「強く言うだけが叱ることではないと分かりました」と話した。また1年生の国語を見学した藤花麻衣さんは、クラス全員が答えに詰まった場面で「先生は答えを言うのではなく、児童自らが答えを導き出せるよう質問を変えて問い直していたことが勉強になりました」と述べた。


 ▲教室の後ろに立ち、気づいたことを熱心に書き留めた

当日は下校時間に予想外のどしゃ降りに見舞われ、児童を待機させるか迎えを呼ぶかなど、校長はじめ教諭たちが大急ぎで対応に追われた。その様子を見た学生たちに初瀬校長は「小学校の先生は、児童の学力や体力を伸ばすだけではなく、児童が安全であること、健康であることに十分配慮しなければなりません」と安心・安全の重要性を説き、学生たちはその言葉を胸に刻んだ。

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