中宮と学研両キャンパスの各学部3年生と短大部1年生の「保護者進路・就職懇談会」を中宮で同時に開催


▲自信をもって体験を語る各代表(左端は司会の藤岡キャリアセンター主任)

中宮と学研キャンパスの英語キャリア、外国語、国際言語の各学部3年生と、短大部1年生の保護者向けの「進路・就職懇談会」が7月5日、中宮・谷本記念講堂(3学部)とマルチメディアホール(短大部)に分かれて、同時に開かれた。昨年より日程を2カ月前倒しての開催。きめ細かな対応で、保護者にもしっかりと理解してもらうのが大きなねらい。内定を獲得した学生たちがそれぞれの会場で体験談を披露した。
 

▲記念講堂で就職支援や実績などの説明を聞く学部3年生の保護者ら

学部3年生と短大1年生はこれから本格的な就職活動へ向かう。就職環境は好転しているとはいえ、企業の「厳選採用」方針は変わっていない。企業の採用活動開始が来年3月と「3カ月後倒し」になることやIT活用のエントリーなど、保護者の時代と大きく様変わりしている就活の実状や短大を取り巻く環境などを解説した。
 
【学部3年生の保護者】
 
記念講堂には、約300家族が出席。末包厚喜(中宮)キャリアセンター所長(外国語学部教授)のあいさつと森田眞一同センター次長からの就職支援と実績について説明があった。
 
このあと、いずれも就職が内定している4年生の英語キャリア学部・近藤優君(ITサービス)▽外国語学部英米語学科・上島彩さん(旅行)▽同スペイン語学科・小林莉菜さん(銀行)▽国際言語学部・平井啓之君(商社)がステージにそろって着席。中宮キャリアセンターの藤岡弘樹主任の司会で発言していった。
 
近藤君はオランダに専門留学しながら、並行してニューヨークにバイリンガル学生のための合同説明会に出かけるなどして内定をつかんだ。企業をどのようにして選んだのかについて「10年後の自分を考えて、20歳台で成長できる会社という観点で探した」と答えた。
 
「就活前と実際の就活のギャップはありましたか」と問われた上島さんは「先輩から心が折れるときがあると聞かされてきました。私も実際、何回も折れました。でも面接で会う他大学の学生と『一期一会』のつもりで頑張りました」と振り返った。上島さんは短大から3年次編入したが、ボランティアやインターンシップをした経験も役立ったと述べた。
 
 「1次面接を5社連続で落ちた時です」と就活中の最も苦しい時を〝明るく〟答えた小林さん。「一度止めたら終わり、逃げたら終わり」と言い聞かせ気丈なところを示したが、就活用スーツに毎日のようにアイロンをかけてくれていた家族に感謝を伝えた。
 
平井君も「家族が(就活を)好きなようにさせてくれた。でも無関心ではなく、面接前には『頑張れよ』とさりげなく励ましてくれた」といい、3年生に伝えるアドバイスとして「早く行動に移すことが何より」と早期の準備を強調した。
 
この後、講堂1階のホワイエなどで個人相談会を開いた。
 
 
【短大部1年生の保護者】
 
マルチメディアホールにも約160家族が入場した。短大部の有本昌剛・進路指導部長(短大部教授)が「進路指導における新たな取り組みについて」と題して説明に立った。18歳人口の減少に伴い、全国の短大数は減少し、既存校の半数以上で定員割れの事態になっている。本学は定員に対して3倍を超える志願者を確保している。ただ、卒業後の進路として「短期のアルバイト・フリーターや不明とする学生をいかに少なくするかが課題」とした。卒業後のキャリア形成を図る本学の独自の専門必修科目「K.G.C.ベーシックス」やクラス担任制できめ細かく学生を指導していると説明した。


▲マルチメディアホールで短大の現況を解説する有本進路指導部長(手前)
 
次いで嶌岡忠彦・入試部次長が編入学制度、上田正樹・中宮キャリアセンター次長が就職支援と実績についてそれぞれ解説した。
 

▲内定体験を発表した西山勇一郎君、玉井菜摘さん、柴静花さん(左から)

この後、就職内定した、短大部2年の柴静花さん(鉄道)と玉井菜摘さん(銀行)の2人と短大部から3年次編入した外国語学部英米語学科4年の西山勇一郎君(ホテル)の3人が内定の体験談を順に発表した。
 
柴さんは「就活直前まで3カ月間ニュージーランドに留学し、積極性、行動力という長所を見つけられました。就活ではこの留学経験が非常に役に立ちました。これから就活をする人は、できることは何でも行動に移してください」と述べた。
 
玉井さんは「就活を始めたころは、漠然と東京での就職を思っていました。キャリアセンターに相談すると、本当にやりたいことがないなら、行かない方がよいとはっきり言われ、考え がガラリと変わりました。就職選考開始後は怒涛の1カ月。授業はできるだけ1年次で取ることをお薦めします。家族に支えられました」と感謝を伝えた。

西山君は「短大部入学当初は編入学や留学は一切するつもりがありませんでした。しかし、気が変わりました。編入後は、カナダでの1カ月間のインターンシップも経験。ホテルで働きたいという気持ちを行動に移そうと決めました。就活では後悔しないように全力で動くことを心がけました」といい、これから語学留学をめざしている。
 

▲ずらりと並んで行われた短大部の個人相談(マルチメディアホールで)

この後、個人相談会がホール内で行われた。
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