留学生別科入学式 35カ国・地域373人の秋学期始まる

2015~16年の留学生別科入学式が9月1日、中宮キャンパスのマルチメディアホールで開かれた。春学期から引き続き受講する41人を含め、35カ国・地域の373人が秋学期の学びをスタートさせた。


▲373人の留学生が秋学期をスタートさせた

式には、谷本榮子理事長ら役職者、留学生別科担当教員など約50人が出席。谷本義高・大学学長は式辞の中で、「日本についての先入観が間違っているかも知れないと思うこと、探究心を忘れないこと、物事の陰に隠れた理由を理解しようと努力すること」の3点を留学生たちに求め、励ましの言葉を贈った。

続いて、来賓の在大阪オーストラリア総領事館のキャサリン・テイラー総領事が「日本語や日本の文化を学び、生涯続く関心と友情を築いてください。その友情を自分の文化の理解につなげ、異文化理解の力をつける努力を惜しまないでください。関西外大で素晴らしい経験を積まれるよう祈っています」と語りかけた。駐大阪・神戸米国総領事館のキース・ロメル広報担当領事は「関西外大は、日本の国際教育のリーダーであり、『グローバル人材』育成の先駆者の役割を果たしてきました」と話し、「その大学で、本当の友人をつくる努力をしてください。それが日本を知る早道です」とアドバイスした。


▲オーストラリアのキャサリン・テイラー総領事(左)と米国のキース・ロメル領事

留学生別科担当教員代表のJ・へスター教授が歓迎のあいさつをした後、「男山泉 南京玉すだれ同好会」のメンバー10人が南京玉すだれの妙技を披露した。留学生たちは日本の大道芸に手拍子を打ちならして大喜び。締め括りはビデオメッセージ。次々と登場する春学期の留学生らの一言々々に歓声が沸いた。


▲南京玉すだれの妙技に手拍子

式終了後は厚生北館で昼食会。国籍を超えた友人の輪が広がり、会場のあちこちで話が盛り上がった。オーストラリア・クィーンズランド工科大学のカルビン・チン君(28)は「大学を卒業したら、日本の広告会社で働きたい。そのために、日本の社会や文化について広く学び、知識を蓄えたい」という。中国・蘇州科技大学2年の秦文南君(19)は「日本のアニメやゲームが好き。日本語と英語をしっかり学んで東京の大学に進み、ゲームソフトを作る仕事がしたい」といっていた。


▲昼食会で打ち解け合うグループ(奥中央の白い服がブライアン・チャップマン君)

また、米国・ウイスコンシン大学ホワイトウォーター校のブライアン・チャップマン君は「トランスレーターになるのが夢。日本語を勉強して、もっと上手になることが当面の目標です」と話していた。


▲入学式終了後、手を振る留学生たち
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