マーセッドカレッジ・ヴィテリ副学長来訪 短大部初の学位留学に向けて

 新設された短期大学部学位留学の相手先、米国・マーセッドカレッジ(カリフォルニア州)のクリストファー・ヴィテリ副学長が411日、本学を訪れ、谷本榮子理事長・短期大学部学長、谷本和子・短期大学部副学長と懇談した。今年8月、初めて本学短大部の2年生が留学する予定で、ヴィテリ副学長はこの日、短大部の教員や国際交流部の担当者と入念に打ち合わせ。短大部2年の留学候補生2人とのミーティングも行った。

 
▲ 両校の交流について谷本榮子理事長らを意見を交わすマーセッドカレッジのヴィテリ副学長(右端)

 

 「今秋、関西外大の短大生がやってくるのをお待ちしています」というヴィテリ副学長に、谷本理事長は「並行して短期の留学も受け入れていただけませんか」と質問。ヴィテリ副学長は「留学生受け入れのプログラムには2週間から1年間の幅があり、インターンシップも学内で体験できます。短期のプログラムも大歓迎です」と答えた。

 また、マーセッドカレッジから本学に受け入れる留学生には「関西外大をベースに、中国や韓国の大学で学んでもらうシステムの構築も考えています」という谷本理事長の構想に、ヴィテリ副学長は大きくうなずき、交流の拡大に向けて期待感が大きく膨らんだ。

▲ 留学生別科の授業を視察するヴィテリ副学長(右端)

 

 この日、ヴィテリ副学長はデヴィッド・イーソン准教授の担当する留学生別科の授業「日本文化・歴史入門(古代・中世)」を視察。国際交流部の担当者と打ち合わせした後、学位留学候補生の短大部2年、仲美由紀さんと中平はるかさんの2人と約20分間、マーセッドカレッジでの留学生サポートなどについて語り合った。仲さんと中平さんは留学が実現したら、8月に渡米し来年5月までマーセッドカレッジで学ぶ。ヴィテリ副学長にヨセミテ国立公園について質問した仲さんは「自然環境についても勉強したい」という。「アメリカの文化を学んできたい」という中平さんとともに、2人とも「卒業後の進路として、アメリカでの就業体験も考えています」と話していた。

 緊張気味の2人に、ヴィテリ副学長は「留学生へのサポート体制が整っているので、恐れることなくやってきてください」と励ました。

▲ 学位留学候補生の(右から)仲さん、中平さんと話すヴィテリ学長

 

 短大部学位留学は、本学の短期大学士号と米国・マーセッドカレッジのAssociate Degree2年半かけて取得する短大部独自のプログラム。マーセッドカレッジは2年制の公立大学で、カリフォルニア州に約110校あるコミュニティカレッジの一つ。2つの学位を取得した短大生は卒業後、マーセッドカレッジの提携大学や米国の他大学への3年次編入、米国での1年間の就業体験も可能となり、進路選択の幅が広がる。

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