学生が「インターンシップ対談会」を独自企画。ホテルやブライダルなどの業界での体験語る


▲真剣な表情でインターンシップ体験談を聞く出席者たち

インターンシップを経験した学生たちが生の体験談を伝えたいと企画した対談会が6月9日、中宮キャンパス7号館の教室で開かれた。この夏にインターンシップを計画している学生たちにさまざまな面を知ってもらうのがねらいで、ホテル、ブライダル、航空業界などで働いた計12人がスピーカー役となり、1時間余りたっぷりと語った。
 

▲柴田隆平君(右)はホテルでの経験をじっくり語った

5月初め、昼休み中に7号館ラウンジで対談会を開いたが、もっと本格的に、と第2弾は授業が終わった午後6時半からスタート。参加した約20人の学生は、自分が関心を寄せる業種についてじっくりと聞き入った。今年3月の約1か月間、神戸市のホテルでインターンシップをした柴田隆平君(外国語学部英米語学科3年)は、客室やロビー担当。クロークでチェックイン前の宿泊客から一時預かりした荷物に番号札を付け忘れた。次々に預けに来るため、応対に忙殺されているうちに取り紛れてしまい、慌てたという。幸い大事には至らなかったが、常に緊張していなければならず、気持ちをコントロールする大切さを知った。また、来訪者の3割は外国人で、英語を使う機会は多かったという。
 

▲質問に答えるスピーカーたち

就業の条件が良かったので静岡・伊豆半島のホテルを選んだ田中優作君(同2年)は、1年生だった昨年8月の約20日間、フロント業務などを体験。奈良出身とあり、関西弁が気になったといい、その経験から秘書検定を受けようと思った。「勉強よりも働くことが楽しくなった」と言うほどで、これからは航空やブライダルなどの業界のことも知りたくなった、と前向き。
 

▲話す野田真由さん(左端)も自然と熱もこもる

野田真由さん(同4年)は、1年生のときに名古屋のホテル、2年生は中部空港の接客業務をインターンシップ。3年生でカナダに留学し、ブライダル会社の内定を得ている。豊富な体験から学生たちにチームワークの大切さなどを訴えたが、手振りなどにも熱が入った。
 
同じブライダル会社で昨年8月から9月にかけての約2週間、経験した高津史佳さんと栗原可帆さん(ともに同4年)は、本番の衣装合わせに訪れた人たちにコーディネートの提案などをしたが、見本の衣装を支店同士で融通し合うなどの細かな調整に体力も使った。「結婚式という人生の重要な場面にあたり、お客様との信頼関係を築く大事さを学んだ」という。
 
このほか旅行業界の神戸市の支店で今年3月の2週間過ごした向井真柚子さん(同3年)は、もっぱら電話番に明け暮れたという。各方面からの用件に支店のスタッフに取り次ぐだけだが、そのスタッフは別の電話と話し中のことが多い。そんなとき自分で使い古しの紙を用意して、用件がきちんと伝わったかをチェックしたり、気づいた点を書き出したりした。「直接旅行のプランなどに関わる仕事ではなかったが、実際に働く現場に溶け込めた」と裏方で業務を支えた充足感をにじませた。
 

▲語り終わって集まったスピーカーとスタッフたち

聞きに来た学生たちはいろいろと質問を投げかけた。英米語学科3年の男子学生は「ホテルでの生の話を聞くことができて、参考になった。航空グランドスタッフにも関心があるし、旅行業界もおもしろそうで、自分に合った仕事をしっかりと考えて行きたい」と話していた。
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