JALグループの業界研究会 中宮キャンパスで 関西空港のGS職について解説 Kスカイ社の3人


▲関西空港のGS職の魅力が紹介されたJALグループ業界研究会

CA(客室乗務員)とともに人気の高いGS(地上勤務職員)についての説明会が12月18日、中宮キャンパスで開かれた。3回シリーズの「JAL(日本航空)グループ業界研究会」の最終回として企画された。会場に充てられた教室にはほとんどがリクルート服姿の女子学生だったが、男子学生も含め約60人が出席。勤務形態から世界の航空事情などにも熱心に聴き入った。


▲講師のKスカイ社・千葉幸子さん、藤井静佳さん、構木成美さん(左から)
 

JALグループ業界研究会は12月1日と同5日にCA職などについて開催。この日は関西国際空港で国際線・国内線の旅客サービスなどの業務を展開する「Kスカイ社」(本社・同空港内)の総務部マネージャー千葉幸子さん、同主任・藤井静佳さんと同部員の構木成美(こうき・なるみ)さんの3人が講師となった。
 

▲ほとんどがリクルート服姿で熱心に聴講した

千葉さんらは交代で説明。同社はJALウイングが前身。1994年の関西国際空港の開港とともに業務を開始。2011年の現社名となった。鴻池運輸(本社・大阪市)とJALからの共同出資で、JALグループ便だけでなく、外国の航空会社便などへのサービス業務を受託している。
 
飛行機が出発するまでには数多い仕事が同時平行的に進められていることを示し、GS職は、乗客の航空券発券などの手続きや案内をする「旅客サービス」と、航空機の安全運航を地上から支える「航務サービス」という仕事を担っていることを説明。
 
旅客サービスでは、午前6時から勤務が始まる早番(国内線)と午後2時半から始まる遅番(国際線)の勤務を例に時間を追いながら、ブリーフィングやチェックイン業務をこなしていることを解説した。航務サービスでは、管制官とパイロットとの無線のやり取りをモニターしながら、関係空域の気象などを知らせたりする業務などを紹介した。
 

▲女性が多い職場で産休や育休などの制度も詳しく

さらに両サービスでの入社に受ける研修や基礎教育から15年目以降に至るキャリアの積み重ね方にも触れた。女性が多い同社とあり、出産・育児と介護についての制度とともに、働くママ社員や育児休暇中の社員の数を挙げながら、GS職の魅力を強調した。
 
このほか、航空業界の実情に関連して、もっと日本への外国人観光客を増やそうという国の施策や、格安航空会社の参入で関西国際空港を利用する旅客数が2014年は過去最高に達する状況などもグラフを使って示しながら、GS職への挑戦を学生たちに呼びかけた。


▲説明終了した後も講師に質問をする学生たち
 
出席したのは3年生が多かったが、春派遣でアメリカに留学するという2年生も混じっており、「早めに基本的なことは知っておこうと思って来ました。航空関連の仕事に就きたいので、いろいろな情報をしっかりと収集しようとしています」と話していた。
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