12~1月帰国の留学生を対象にした就職ガイダンスが始まる 中宮、学研都市両キャンパスで複数回開く


▲中宮キャンパスで始まった帰国留学生向けのガイダンス

帰国留学生(12~1月)向けの就職ガイダンスが12月12日、中宮キャンパスで始まった。学研都市キャンパスでも20日に第1回が行われる。長期、短期の留学を終えて今後、続々と戻ってくる学生のために、両キャンパスでは1月下旬にかけて、中宮ではあと2回、学研でも計2回開かれる。
 
中宮の第1回はマルチメディアホールで開催。帰国して10日足らずの学生も含め約20人がリクルート服で出席した。講義編と実践編の2部形式で、休憩をはさんで3時間に及んだ。
 

▲身を乗り出すように聞き込む学生も

講義編は中宮キャリアセンターの藤岡弘樹主任が講師。全国800弱の大学数と400万超の会社数を比べて、会社選びのスケールの違いを指摘したほか、業界・業種・職種の区別など基本の確認を学生に語りかけた。
 
さらに昨年の就職活動解禁が3カ月繰り下がり、来年3月1日になったことに伴う業界研究会のピークなどの日程の違いや、景気の好転ムードで企業の採用意欲は高いが、求める水準を超える人材しか取らない「厳選採用主義」は変わらないとした就活事情を述べた。


▲講義編の講師・藤岡主任(左端)が基本の確認から説明した

応募に向けては、「自己分析」の大切さをまず強調した。仕事として何をしたいのか(興味)、何ができるのか(能力)、何を大切にしているのか(価値観)を整理して理解することが必要。自分を知るために中学(場合によってはもっと幼いことにまでさかのぼり)から高校、大学時代に区分して、好きな科目▽クラブ・サークル▽一番影響を受けた人▽一番辛かったことなどの項目を表にして拾い出すことを奨めた。同時に友人や家族らに聞いて、自分の短所や長所を違う視点で捉え直そうと述べた。
 
書類選考に必要な履歴書やエントリーシートを書くときの注意点や面接でのポイントにも触れて、過去(頑張ったこと)、現在(自分の特徴)、未来(志望動機)の3点が問われる核心だとした。
 

▲自己PR書き込みを見守る実践編の山脇講師(左端)

実践編は同センターの山脇旭洋さんが講師。履歴書・エントリーシートは「自分という商品のカタログ・企画書」などと役割を説明。実際に「行動力」をテーマに自己PRを約200文字で書き上げることを参加者に求めた。所要時間20分。書き方の説明などは後回しにしてぶっつけ本番だった。
 

▲参加者たちはその場で書き上げた自己PRを積極的に発表した

学生たちはその場で懸命に仕上げ、さらに山脇さんの声かけで3人が挙手をして次々と内容を発表した。一人旅の経験などエピソードを盛り込んで、「どの発表者もよくまとめていた」と評価を受けていた。
 
さらに、好ましくないサンプルを示しながら、書き方の約束や要求された字数を無視したりしたら、それだけで、内容に入るまでもなく落とされる、と注意。問いの主旨をしっかりと理解し、エピソードを含めて会ってみたいと思ってもらえるように、と要点として挙げた。
 
オーストラリアに留学していた英語キャリア学部3年の女子学生は、留学中は日本の就活情報を余り得られなかったと、すでに前がかり気味。「現地から申し込んだ金融機関のインターンシップに帰国早々行って来ました」と就活モードをあげているという。一方、同じ大学に留学したという外国語学部英米語学科の女子学生は「留学中は勉強に徹し、就活の情報収集などはしませんでしたが、これからじっくり取り組みます」と話していた。
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