短期大学部の課題解決型授業で、ソフトキャンディーや知育菓子の販路拡大についてプレゼンテーションしました

 ソフトキャンディーや知育菓子の販路拡大について考えてきた、短期大学部の課題解決型授業(PBL)「サービス・ホスピタリティ特別研究G(フューチャーデザイン)」で、受講生たちが7月20日、それぞれの提案についてオンラインを通じてメーカーの担当者にプレゼンテーションしました。


▲4つのグループがオンラインでプレゼンしました

 沼田晃一教授の指導で、「甘栗むいちゃいました」などのヒット商品を販売している大手食品メーカー「クラシエフーズ」とコラボして授業を進めてきました。対象になったのは、40~50代に人気のソフトキャンディー「ふわりんか」と、こねたり形作ったり子供が遊びながら学べる知育菓子「ねるねるねるね」。どちらもメインユーザーの年齢層が片寄っていて、新規の顧客層をいかにして獲得するか、リピーターの購入頻度を上げるにはどのような施策があるかなどが課題になりました。


▲各グループのプレゼンテーションに耳を傾けました

 プレゼンテーションを受けた「クラシエフーズ」は、「とても新鮮な視点で刺激を受けました」「若い人に知ってもらうにはSNSをいかに使っていくかが必要だと感じました」「どのような提案でもロジックをもって語る方法を固めてください」などと話していました。

 プレゼンテーションはA~Dグループの4グループが行いました。以下はそれぞれのプレゼンテーションです。


▲Aグループのプレゼンテーションです

【Aグループ】 「ふわりんか」に取り組みました。

 メインンターゲットを10代~30代の女性としました。「お菓子と思えない」などの意見が多かったアンケート結果から、アンカリング効果の利用やユーチューバー「ふわちゃん」のPRへの起用、焼き肉店やバーベキュー会場、バラ園でのサンプル配布などを提案しました。また、チョコレートを使った新しい商品で、幅広い世代の女性へアピールすることを考えてみました。

 Aグループリーダーの大野花恵さんは「ZOOMでグループワークするのが難しかったけれど、メンバーがたくさん発言してくれたので良かったです。ただ、まとめるのが大変でした」と振り返りました。


▲Bグループのプレゼンテーションです

【Bグループ】 「ふわりんか」に取り組みました。

 働いている若い女性を対象にしました。「味がイメージしにくい」などのアンケート結果の分析から、パッケージへの抵抗感があるとして、SDGsを取り入れるなど大胆な変更案を提示しました。また、乙女ゲームとのコラボや、ポップアップストアによるPRのほか、10~60代と幅広い層にきめ細かく食い込んでいけるペアリング販売などを提案しました。

 Bグループリーダーの寺垣莉歩さんは「リーダーは初めての経験だったので大変でした。でもお互いに意見を出し合ってまとまったときは達成感がありました」と笑顔で語りました。


▲Cグループのプレゼンテーションです

【Cグループ】 「ねるねるねるね」に取り組みました。

 メインターゲットを大学生を中心とした世代として「子供も楽しめる大人の知育菓子」を目指しました。子どもっぽいイメージから抜け出すため、パッケージや風味などを大人バージョンにした商品や、四季の移ろいを取り入れた知育菓子を考えました。また、公式アプリをつくって宣伝の幅を広げ、さらに深めることを提案しました。

 Cグループリーダーの三前海羅さんは「とても楽しかった。初対面からみんなが打ち解けるのに少し時間がかかりました。たくさんアイデアが出てきたのでどう組み込むかが難しかったです」と話していました。


▲Dグループのプレゼンテーションです

【Dグループ】 「ねるねるねるね」に取り組みました。

 高校・大学生が楽しめる手作りお菓子をテーマとしました。大学生世代をターゲットに、プリン味への変更や、完全なオリジナルの菓子が作れる商品、もなかの皮を使った食べられる容器の商品開発などを提案しました。また、知育を目的とした学童保育を開設して、教育事業へ参入することで販売促進につなげることができるとしました。

 Dグループリーダーの芝田美梨さんは「議論の進め方も自分たちで決めました。現実的でない案がたくさん出てきて立ち往生した期間もあり、最後まで全員で悩みました。そうやって考え抜いたので団結力が高くなりました」と振り返りました。


 
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