学研都市キャンパス単独でオープンキャンパス 猛暑の中、参加者1032人は同キャンパスの新記録


▲「即戦力のグローバル人材へ」と英語国際学部の特色を訴える内田真弓講師

学研都市キャンパス単独のオープンキャンパスが8月23日開かれた。6月に続く今年度2回目。枚方市の最高気温はこの日、33・5度まで上がったが、参加者は1032人を数え、同キャンパスとしては過去最高を記録した。多くのプログラムが同時に、20分から30分間隔で行われた。関心の高い留学関連の教室には立ち見も出るほどだった。
 
午前11時から第一食堂でカレーやハンバーグなどの学食ランチが無料で提供された。開場前から多くの人で行列ができ、食堂では収容し切れず、急きょ、隣の教室を開放した。このため、同教室で行う予定だった英語国際学部説明会と入試説明会は講堂に変更となった。
 
学部の説明に立った内田真弓講師は、今年4月に開学した英語国際学部の特色を順に解説。1年次は英語運用能力を集中的に育成する。英語の授業は週8回で、他の学科に比べても最多となる▽地球規模のコミュニケーション能力をめざし、「英語力+中国語力」を身に付ける▽2年次は原則全員が1学期間「英語留学」へ。さらに「英語圏+中国語圏」へ最大1年間の留学もできる▽「フレッシュマン・プロジェクト」(1年生必修)や産学連携の課題解決型授業(PBL)など実社会に直結した教育で①チャレンジ力②主体性③課題解決力などの修得を図り、「即戦力となるグローバル人材」の養成に取り組むなどとアピールした。
 
これに先立つ入試説明会では、英語の長文読解の問題克服には、単語力(語彙力)、文法、構文把握力が不可欠と指摘。「11月の公募制入試までまだ時間は十分ある。今からウィークポイントをつぶそう」と呼びかけた。


▲西村孝彦教授(右端)の「英語発音クリニック」はテンポ良く進んだ進んだ進んだ
 
個別のプログラムは多彩で、英語はトーマス・リアドン講師、中国語は三輪雅人教授がそれぞれの教室で模擬授業を行った。西村孝彦教授の「英語発音クリニック」はメトロノームを使ってテンポ良く進んだ。日本語に比べて、数が多く、発音しづらい英語の母音を表で示しながら、ユーモアを交えて説明。出席者は笑顔も絶えず、似たような単語を組み合わせた文章を一緒になって大きな声で発音していた。
 

▲「留学ビフォーアフター」は立ち見も(左端は北野上知幸君)=写真上。終了後、質問を受ける現役CAの松浦彩香さん(左端)=写真下

留学への関心は高く、国際交流部のスタッフによる「留学制度について」は約80の席が満席になることも。別の教室で国際言語学部3年の北野上知幸君がスピーカーとなった「留学ビフォーアフター」でも、壁際にずらり立つ人が出た回もあるほど。北野上君は2年の時にアメリカ・ユタ州で4カ月の語学留学した経験を語り、留学で積極性、コミュニケーション力が格段に身に付いたと語った。
 
また、2012年度の国際言語学部の卒業生で、現在国際線のキャビンアテンダント(CA)として働く松浦彩香さんは成田―ジャカルタ間をフライトした自身の時間表を披露しながら語ったが、終わった後もCA希望の高校生から「どんな資格が必要か」などの質問攻めに合っていた。


▲PBLの体験を語る森脇英貴君(演台左)と見守る神田修悦教授

3年生で受けるPBL授業については神田修悦教授が全体的な解説を行い、昨年、大阪府商工労働部と提携してプロジェクトを進めた国際言語学部4年の森脇英貴君が体験を語っていた。
 
このほか、孔子学院が中国・京劇の俳優たちが顔に行う隈取り(化粧)を紙製のお面を使って絵の具で描いてもらったりしていた。クラブ紹介ムービーの上映もあった。
 

▲学食ランチを楽しむ高校生ら。食堂は瞬く間に一杯に

この朝、岡山市から新幹線などを乗り継いでやってきたという県立高校の仲良し女子3人組は「英語発音クリニックが面白くて、先生の名前を書き留めました。大学に入れば、どんなに可能性が広がるのか実感できました」と話していた。
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