短期大学部1年 K.G.C.ベーシックスAの全体授業が行われました

 短期大学部の1年生を対象とした「K.G.C.ベーシックスA」の全体授業が6月21日、中宮キャンパスの谷本記念講堂であり、「短大生活の安全・安心のために」をテーマに、学生部の職員や警察官による講義が行われ、約580人の学生たちは真剣な表情でメモを取りながら聞き入っていました。


▲谷本記念講堂で行われたK.G.C.ベーシックスAの全体授業

 初めに、枚方警察署警備課が、「カルト勧誘について」と題し講義。1995年に東京で起きた同時多発テロ「地下鉄サリン事件」に触れ、事件を起こしたオウム真理教は呼称を変えて今も若者を勧誘していますと説明しました。

 勧誘の手口として、街頭や書店に一人でいるところを見計らって声を掛けてきたり、SNSを使ってヨガ教室や聖地巡行などのイベントに参加するよう接触してきたり、あの手この手で言葉巧みに近づいてくると警鐘を鳴らしました。


▲熱心に講義を聞く短期大学部1年生

 続いて、学生部の松田賀宏次長が、5月17日と24日の2回に分けて実施した防災訓練の振り返りと、阪神・淡路大震災の教訓と今後の対策について講義しました。防災訓練の振り返りでは、「非常時の行動について考える良い機会になった」「状況によって避難の仕方が異なることが分かった」といった参加者の感想を紹介。二次被害を防ぐための防災用語「お(おさない)・は(はしらない)・し(しゃべらない)・も(もどらない)」を覚えておくと、いざという時に冷静に行動できますとアドバイスしました。


▲自身の体験を交え、災害発生時の対策を語る松田賀宏次長

 阪神・淡路大震災の教訓について松田次長は、当時32歳で兵庫県警の警察官だった自身の体験を紹介しつつ、災害発生時の対策として家庭内では、➀頭の保護、安全な場所に退避、②慌てて外に飛び出さない、③無理に火を消そうとしない―、屋外では、➀ブロック塀の倒壊に注意、②看板・割れたガラスの落下に注意―することが大切と述べました。さらに、日頃からの備えとしては、➀家具の転倒防止措置、②水や非常食の備蓄、③避難訓練に参加し対応行動を身に付ける―ことが重要と話しました。

 最後に、同警察署生活安全課が「SNSの安全な利用」をテーマに講義。スマホやアカウントの乗っ取り、フィッシング詐欺、情報流出などの犯罪被害に遭わないためには、➀フリーWi-Fiを無闇に使わない、②ID・パスワードの使い回しは厳禁、③賞金当選・ウイルス感染などの通知は無視する―ことが肝要と注意喚起しました。


▲「防犯意識をしっかり持ってください」と訴えました
 
 また、近年は誰もが気軽にSNSを利用できる一方で、特に若者の規範意識が低下していると指摘。たとえ友達であっても、写真を本人の承諾なしに投稿すればプライバシー侵害になり、場合によっては損害賠償を請求される事態にもなることを肝に銘じてほしいと訴えました。
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