就職活動に向けて「自己分析」に挑む ペアワークで難しさを体感  中宮キャンパスの就職ガイダンスで


▲藤岡キャリアセンター主任(壇上)の説明を受けて「自己分析」を書き込む

「私は何が好きなのか?」「やりたいのは何か?」――就職活動には欠かせない「自己分析(自己理解)」について、6月14日、中宮キャンパスの学部3年生を対象にした就職ガイダンスで、学生たちがペアワークをしながらその難しさと大切さを理解し合った。客観的に自分のことを文字で表現するのは、ほとんどが初めてとみられ、友人たちと一緒に懸命に取り組んだ。
 
中宮・谷本記念講堂には約900人が出席。キャリアセンターの藤岡弘樹主任が「自己分析の進め方」について解説した。「自分は面白い性格」「図書館で毎日、勉強して頑張りました」といった感覚的な言葉や数字が伴わない表現では「相手に十分に伝わらない」。具体的なエピソードを添えながら、客観的な記述とデータが不可欠とした。
その上で、就活の履歴書などの提出書類に書き込む要点として▽自分の言葉で、その人がイメージできるように▽作文ではなく、ビジネス文書▽書き出しが重要で、原則として「結論」を先にし、起承転結を考えて簡潔に、を挙げた。
 

 ▲自己分析の書き込みに考え込む人も

このあと学生たちがそれぞれの席で資料に添えられた履歴書・自己紹介書の中の「私の特徴」欄への書き込みに挑戦した。制限時間は5分間で、考え込む学生も多く見られた。
ついで2人一組になり、書き込んだ内容を3分間で交代しながら、紹介し合う。さらに「内容に根拠はあったか。納得したか。違和感なかったか」などの観点から互いに評価し合った。
 

▲親しい友人同士ではエピソードの紹介に、はにかんでしまう

外国語学部英米語学科の男子学生ペアは自己分析をまとめるのは初めてといい、「すんなりエピソードをまとめきれなかった。もっと内容を練り上げないといけないと思った」と難しいそう。親しい友人同士だと評価も甘くなってしまうようで、いろいろな人からチェックしてもらう必要も感じていた。
 

▲大画面を使って学内の求人ナビの紹介も

このほか、岡田京子、山脇旭洋・両キャリアセンター員からは、学内に来る企業からの求人検索のために、大学のHPからアクセスする「求人NAVI」への登録とその利用方法も大きなスクリーンを使って詳しく説明された。連絡メールアドレス登録の方法もあり、「就活は情報戦。届いた情報は放置せずに、その場で消化するように」と促していた。
 

▲出席者に改めて就活日程などの確認が呼びかけられた

ガイダンスの冒頭では、森田眞一キャリアセンター次長から「あなたたち3年生対象の企業の採用活動スタートは来年3月。先輩の4年生に比べ4カ月遅れる。その分、きちんとした方針で臨まないといけない」として就活日程の熟知を求め、「企業が求めるのは人材像をしっかりと研究してほしい」と強調した。
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