教員採用試験の現役合格めざす 学研都市の「サイスペ」始動


▲「モチベーションを高めて全員で現役合格をめざそう」激励する西村教授 

昨年度の教員採用試験で、現役合格した10人全員が受講した学研都市キャンパスの「サイスペ(教員採用試験対策スペシャル講座)」が今年度も始まった。春学期に行う24日間36時間コースの第1回目は4月6日、本館5階セミナールームで開催。7月までの3カ月間、志を同じくする仲間と協力しながら、今年度も現役合格をめざす。

この日参加したのは、国際言語学部の4年13人、3年13人、科目等履修生3人の総勢29人。サイスペを担当する西村孝彦・英語国際学部教授は「7月までやり続けたら、必ず現役で合格できる。心の炎を燃やすようにモチベーションを高めて、全員で山を登り切ろう」と激励した。

講座では、教師に必要な人間力や指導技術を身につけるとともに、学生それぞれが自分のなりたい教師像を作り上げる。このため、教育法規に関する「教職教養」、いじめ問題などの「現在の学校教育」、なぜ教師になりたいかといった「自分について」の「3本柱」をバランスよく掘り下げていく。併せて、英語の指導法やスピーチ、ディスカッションを繰り返し練習し、スキル向上を図る。

この日は4~5人に分かれたグループで様々な活動を実施。はじめに「なぜ教師になりたいか」、「LINEについてどう思うか」などをテーマに「1分間スピーチ」を練習。英語や日本語で代わる代わる発表した。続いて西村教授が、いじめや体罰の防止策、危機管理の項目などを説明した。


▲互いの意見をきちんと伝える 「1分間スピーチ」の練習 


▲4年生の髙岡尚真君がプレゼンのお手本を見せる 

▲様々なリーディング指導をペアで練習


▲カルタを使って楽しみながら四字熟語の復習 

リーディングの練習はペアで。聞き取った英語をすぐに口に出し「影のように」ついていく「シャドーイング」をはじめ、多様なリーディングを指導できるよう練習に励んだ。四字熟語の復習は、読み札に意味が、絵札にイラストが描かれたカルタを使って、楽しみながら確認した。

吉岡優作君(4年)は「人前で自分の意見をきちんと伝えられるよう、素早く話を組み立てながら、しっかり話せるようになりたい」とプレゼン力の向上をめざす。3年からサイスペに参加している會津瑛里果さん(同)は「教職教養は覚えなければならないことが多く、行き詰ってしまうこともあります。そんな時は、励まし合いながら乗り越えていきたい」と意気込んだ。

春学期のサイスペは、7月8日までの毎週月・水曜日18時半~20時、本館5階セミナールームで行われる。月曜日は筆記、水曜日は面接に重点を置く。受講を希望する学生は誰でも参加できる。

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