将来の財産を築く、教育現場体験を 小学校校長を講師に「教職インターンシップ(KTAP)事前研修」


▲山田小学校の児島校長を招き開催した教職インターンシップ事前研修 

在学中に教育現場を体験できる「教職インターンシップ(KTAP)」の事前研修が4月14日、中宮キャンパスICCの6206教室で行われた。本学学生がインターンシップを行った実績のある小学校の校長が招かれ、活動の意義や内容、その成果などを説明。学生らは活動についての理解を深めた。


▲山田小学校での学習支援活動について説明する児島校長 

講師を務めたのは、枚方市立山田小学校の児島優子校長。研修には、中宮・学研都市の両キャンパスから出席した2~4年と科目等履修生の27人が参加。児島校長は、先生になりたての時は失敗することもあるが、子どもや保護者にとってはベテランも新米も同じ教師。責任を持って子どもたちを育てる義務があると強調。そこで、教師になる前から、授業や指導方法を見聞きしたり、様々な子どもたちと触れ合ったりできる学校現場で経験を積むことが大切と、インターンシップを行う意義を説いた。


▲学生に質問しながら話を進める 

続いて、同校での活動を紹介。授業や行事の補助、休み時間や放課後の様子を写真で披露した。こうした活動の成果は、インターンシップを経験した先輩の手紙から抜粋。「大学の授業だけでは知りえないことを知り、教師の魅力と仕事について再確認できました。山田小学校での活動は私の財産です」と、喜びの声を伝え、「やる気、元気、子ども大好き」な学生にぜひ参加してほしいと呼びかけた。教職教育センターからはKTAPの登録方法や、インターンシップを行う心構え等の説明があった。

科目等履修生の児玉祐弥君は、「6月から高校で教育実習を行いますが、その前に教育現場でいろんなことを学びたいと思い、事前研修に参加しました。在学中に力を入れた軟式野球部での経験も、子どもたちとのコミュニケーションに活かしたい」と話した。


▲児島校長の話を熱心に聞くインターンシップ希望の学生 

児島校長は「子どもが好きで教職の仕事を本気で志す学生さんにぜひ来てほしい。先生という仕事は人の成長に携わらせてもらえる素晴らしい仕事。子どもを健やかに育てるためにも、小学校での授業や指導を見聞きしてしっかり学んでほしい」と期待する。

枚方市立山田小学校は、枚方市教育委員会が行っている「枚方市立小中学校『まなびング』サポート事業」の活動校のひとつ。KTAPに申し込んだ学生で、同事業を実施している小中学校に派遣された学生は「まなびングサポーター」として、児童・生徒の学習支援活動を行いながら、教育現場で経験を積むことができる。

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