「目指せ、現役合格」 学研の教員試験対策講座「サイスペ」熱気

 学研都市キャンパスの「教員採用試験対策スペシャル講座(サイスペ)」の春学期コースが始まった。昨年度、学研からの現役合格は延べ19人と過去最多となったこともあり、講座は「目指せ、現役合格」を合い言葉に熱気を帯びている。

 
講座は火曜と水曜の午後630分~同8時で、45日から76日までの計26回、40時間。担当する英語国際学部の西村孝彦教授は「5年前に学研に来た時は、現役合格はゼロだった。以後、合格者が増え、学生は『勉強したら通る』と元気が出ている」と話す。
 


▲西村教授の誕生日を祝い記念撮影する講座の仲間

 5
10日の講座には約30人が出席した。この日は、西村教授の62歳の誕生日。授業前、学生たちはクラッカーを鳴らして祝い、寄せ書きを贈った。「サプライズで感激した」と西村教授。<仲間で支え合う>という講座の趣旨が結束力を強めているようだ。



▲「四字熟語かるた」で一般教養対策
 

 講座の冒頭15分は、「四字熟語かるた」を使った一般教養対策。41組のグループに分かれ、1人がかるた裏に書かれた熟語の意味を読む役になり、ほかの3人が机上に並べたかるたを取る速さを競った。


▲繰り返しが大事と気合いを入れる西村教授
 

 西村教授が気合いを入れる。「繰り返すことが大切だ。やったことを完全に頭に入れよう。完ぺき主義はいらない。やったことで勝負する」。ホワイトボードに「Success Tree」と題する木を模した図があり、教育法規や、いじめ、体罰、ケイタイ、ネットなど試験問題のテーマになりそうな事柄がびっしりと書き込まれている。やるべき全体像と、個々の対策がわかる仕組みになっている。


▲全員の前で1分間スピーチをする学生
 

 続いて、1分間スピーチが行われた。この日のテーマは「あなたは友人にどう思われていますか」。グループごとに1人ずつ順番にスピーチした後、教授に指名された学生が全員の前で行う。国際言語学部4年の吉岡裕平君は小中高校とバスケットボールに取り組み、主将も務めた経験などから、責任感が強いと思われているとし、「教師になって責任感をもって児童生徒や教師仲間と接し、信頼される教師になりたい」と結んだ。西村教授は、講座について、「受験テクニックを学ぶのではなく、各自の個性を生かした理想の教師像を高め合う場にしたい」と話している。

一覧を見る