学研都市で中秋節月見交流会 日中両国の約170人参加

 旧暦815日に名月を鑑賞する中国の伝統的な祭日・中秋節(今年は915日)を祝い、日本と中国の交流を深めようとする「中秋節」月見交流会が924日、学研都市キャンパスの穂谷第2国際交流セミナーハウスで開かれた。関西外国語大学孔子学院(谷本榮子理事長)と枚方市日中友好協会(山中卓会長)の共催。あいにくの曇り空で月は見えなかったが、双方の関係者や学生、留学生ら約170人が両国の伝統芸能や料理を楽しんだ。
 

 交流会には、谷本和子・短期大学部副学長、山中会長、谷井昭雄・大阪府日中友好協会会長らも出席。「国と国、人と人は歴史も生活も違う。互いに違いを認めることから国際化が始まる。この場で互いに学び合おう」などと呼びかけた。


▲中国舞踊を披露する中国人留学生ら
 

 会場では、日中双方の伝統芸能などが披露された。日本側は、市日中友好協会の女性会員が和服姿で「滝の白糸」「花扇」「蘇州夜曲」の3曲に合わせて日本舞踊を、中国側は、孔子学院教員と留学生が中国舞踊「礼儀之邦」を中国の伝統衣装で熱演し、喝采を浴びた。また、孔子学院の王旭寒さんが中国歌曲「但願人長久」を熱唱した。


▲中国茶が伝統の作法にのっとりふるまわれた
 

両国の文化を紹介するコーナーでは、日本側は、茶席を設け、市日中友好協のメンバーらが抹茶をたてて茶菓と共に来場者にふるまった。中国側も孔子学院が中国茶を提供。中国茶の特徴を説明しながら、伝統の作法にのっとり、ウーロン茶、ジャスミン茶、紅茶などをいれ、来場者をもてなしていた。


▲中国服に身をつつむ学生


▲中国の伝統工芸「切り紙」に挑戦する参加者
 

 両国の伝統衣装を試着するコーナーでは、日本の参加者が中国服に身を包み、中国の参加者が和服を着て、互いに写真を撮り合っていた。また、中国の伝統工芸の「切り紙」、ひもを使って工芸品をつくる「中国結び」を体験するコーナーでは、参加者が説明を聞きながら挑戦していた。


▲全員で写真に収まる参加者
 

 参加者は記念撮影した後、靳衛衛・孔子学院院長の音頭で乾杯。中秋節にちなんだ月餅や家族団らんを象徴するギョーザなどの料理が並んだテーブルを囲み、食事を楽しみながら歓談した。

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