FD教員研修会開く 新任の教員やネイティブ教員から多くの質問や意見


▲70人が参加し、盛り上がったFD教員研修会 

今年度も「魅力ある授業を目指して~学生を惹きつける授業のあり方」をテーマに、FD教員研修会が5月2日、中宮・多目的ルームで開かれた。学研都市キャンパスと遠隔授業システムで結ばれ、新任教員を含め約70人が参加。第1部の「魅力ある授業をめざして―私の授業実践」では、いずれも英語キャリア学部の松宮新吾、森川長俊両教授が工夫を凝らした授業の進め方について講演した。


アクティブラーニングについて話す松宮新吾教授 

昨年に続いて登壇した松宮教授は、具体的な「アクティブラーニング」の方法について話した。ポイントとして、▽学生と教員のコンタクト▽共に学ぶことの実現▽小テストと即座のフィードバック▽予習・復習――など7項目を挙げた。また、教員には「授業デザイン力」が必要で、「教室に入る前に教員自身の頭の中をいかに活性化させられるかが課題だ」などと述べた。


▲授業で学生と決めごとをしているという森川長俊教授 ​

4つの科目を担当し計1000人以上の学生を教えている森川教授は、2人の大学院生のTA(ティーチング・アシスタント)を活用して、授業を運営している。授業では、▽スマホの奴隷になるな▽スタイル次第で居眠りしてもいい▽途中離席はTAに断ってからする――という3点を決めごととして、学生に注意しているなどと話した。
 


▲質問を受ける松宮、森川両教授 

第2部は、新任教員を中心とした懇談会。教壇での悩みなどを語り合い、ベテラン教員が自らの経験談を話した。新任教員からは、▽トイレなどの途中離席を認めるかどうか▽国際問題などについて、わかりやすく単純に解説した方がいいのか、理解は難しくなるが根底まで解説した方がいいのか――といった質問が出た。また、新任で外国語学部の土井裕文准教授は授業の工夫として、「クラスを早く融和させるために、アトランダムに席替えをしてクラス内の知り合いを増やす努力をしている」と話した。


▲ネイティブ教員からも意見や質問が相次いだ ​

ネイティブ教員も大勢参加し、英語で行う授業について意見が続出。外国語学部でマンガの授業を持っている具本媛助教は「学生の語学力レベルはばらつきが大きく、話し方を早くしたり、難しい表現を使ったりするとついてこられない学生が出る。半面、日本語を交えて進めると、語学力のある学生から“先生、どうしたんですか”とクレームが付く」という悩みを披露。他にも新任のネイティブ教員たちからの発言が相次いだ。

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