「教師ってええやん?」 現役教師の先輩が語る 学研都市「ようこそ先輩・卒業生リレー講座」


▲4月に教師になったばかりの先輩が、後輩約80人に熱心に語りかけた 

本学の卒業生で現役教師を招いた「ようこそ先輩 卒業生リレー講座」が5月9日、学研都市キャンパスのB201教室で行われた。教職に興味を持つ学生約80人が集まり、教師になって1カ月あまりの先輩2人が語る「教師という仕事」に聞き入った。


▲今回のゲストは、村川欽思先生(大阪府立成美高・左)と西元亮人先生(大和高田市立片塩中・右) いずれも国際言語学部を3月に卒業したばかり 

第1回目の先輩は、大阪府立成美高校の村川欽思教諭と、奈良県大和高田市立片塩中の西元亮人教諭。いずれもサイスペ(教員採用試験対策スペシャル講座)受講者で、国際言語学部を2015年3月に卒業、現役合格して念願の教師になったばかり。

はじめに、西村孝彦・英語国際学部教授が「先生方の話から何か気づきを得て、行動を起こしてください。それを継続力と忍耐力で続け、教員をめざしましょう」と講座の趣旨を説明した。

1人目の先輩、村川教諭は「教師という仕事」は夢や理想だけではできないくらい大変な面もあるとしながらも、「生徒は素直でかわいい。はじめは打ち解けない生徒でも、粘り強くこちらから接して愛情を注いでいけば必ず応えてくれる」とやりがいを話し、「教師ってええやん?」と語りかけた。

 

次に、教師になるために必要なこととして「教職教養」「英語力」「なりたい理由」の3点を挙げ、最も大事という「なりたい理由」について、学生はペアでその理由を掘り下げた。村川教諭は、「なんで自分は先生になりたいんだろうと、何度も自分に問いかけてください。何度問われても何度でも答えることができる強い意志があれば、きっと先生になれます」と学生らを励ました。


▲西元先生は、現在の仕事から学生へのアドバイスまで丁寧に語りかけた 

2人目の先輩は西元教諭。勤務校の特色や同校での仕事、授業の様子や同校全体で取り組んでいる生徒指導など「教師という仕事」を詳しく紹介。また、1~3年が教師をめざすために「今しておくべきこと」として、▽教育現場のボランティア参加▽英語能力の向上▽サイスペ受講▽日本で身に付けた英語をさらに向上させるための留学-の4点を挙げた。最後に「教師という仕事」は、「しんどさやつらさを、生徒の笑顔や一生懸命さに変えられる仕事」と笑顔を見せた。


▲村川先生の課題「なぜ教師になりたいか3点考えて」 ペアで話し合う参加者 

在学生からは「ICTは活用していますか」「想像していたこととのギャップは」「自信が持てないところをどうやって克服しましたか」などの質問が寄せられ、いずれの先輩も丁寧に答えていった。

講座に参加した英語国際学部1年の小竹のどかさんは、「『留学は旅行じゃない』と聞き、来年度の留学に向け、必死にがんばります」と英語力向上を誓った。羽路あすかさん(同)は、「先生方は年齢が近く、参考になることがたくさんありました。私たちにいろんなことを伝えてくださる姿を見て、私も先生側に立って英語を伝え、生徒が話せるようになる役に立ちたい」と話した。


▲講座終了後、先輩と江平英一・西村孝彦・英語国際学部両教授を囲んで質問する有志の学生 

「ようこそ先輩・卒業生リレー講座」は、6月20日、7月4日にも13時半からB201教室で開かれる。また、村川・西元両教諭が受講した「サイスペ」は7月8日までの毎週月・水曜日18時半~20時、本館5階セミナールームで行われる。

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