感謝を込めて日頃の成果を発揮 2014年外大祭と穂谷祭



時折雨が降る中、外大祭と穂谷祭が10月31日と11月1日の2日間、それぞれのキャンパスで開催された。近隣の幼稚園児や保護者、地元の方々も多く来学し、各クラブやサークルは、日頃の感謝を込めて活動成果を発揮。多数出展した屋台からは、自慢の料理を売る威勢の良い掛け声が響き、キャンパスは一日中お祭りムードで賑わった。

◆◆◆外大祭(中宮キャンパス)◆◆◆

国際色豊かな関西外大で、誰もが笑顔になってほしいとの願いを込めて、今年の外大祭のテーマは、「祭(フィエスタ)~みんなで楽しみま笑(ショウ)~」。午前9時半、学生広場で行われた山崎穂波・外大祭実行委員長による開祭宣言で始まった。

学生広場では引き続き、吹奏楽部による演奏、チアリーダー部によるチアリーディングパフォーマンス、報徳幼稚園の園児42人によるマーチングなどが行われ、大きな拍手が送られた。



谷本記念講堂では、今年5月にプロデビューを果たした浪曲師・京山幸太さん(山本壮秀さん〔外国語学部2年〕)が「ROUKYOKU@関西外大」で、生の浪曲を披露した。演題は「会津の小鉄・少年時代」。一人で何人もの登場人物を演じながら、歌と語りで観客を話に引き込む。三味線を弾く一風亭初月さんの合いの手も入り、京山さんの威勢良い啖呵に、会場からは拍手が沸き起こった。

引き続き講堂では、「ミスターコンテスト Who is the prince?~ありのままのイケメン魅せるのよ~」が行われた。グランプリは、ソフトテニスサークル・Copain(コパン)で部長を務める辻井友也君(外国語学部2年)。指相撲をしながらさりげなく指輪をプレゼントするという告白シチュエーションで、女子学生の心を鷲掴みにした。2日目の11月1日には、対となる「ミスコンテストShiny Dream ~ガールズ オン ザ プラネット~」が行われ、「自信がなかったけど、友達のおかげでがんばれました」という中野恵利紗さん(短期大学部2年)が選ばれた。



各教室や広場では、クラブやサークルが日頃の成果を発表した。第一食堂横の広場では「Vox Chord」(ボックス コード)がアカペラライブを行った。Vox Chordのグループのひとつ、「Journey Brown」は、「なごり雪」や「プレイバックPart2」などの懐かしい邦楽を、美しいハーモニーで歌い上げた。2207教室では「落語笑会」が会場参加型の大喜利や落語を行った。大喜利では、「外大の驚きの授業とは」というお題に対して、「郊外学習がオーストラリア。すぐに戻って来られない」などの答えが返され、教室は笑いに包まれた。

2日目にはホームカミングデーも同時開催され、多くの卒業生が来学。学生時代に所属していたクラブの模擬店などを訪れ、現役生との交流を深めた。2102教室のフラメンコ部Anda Jaleoによる「Bar Jessica」では、在学生らの華麗なフラメンコやギターの披露に続き、声をかけられた卒業生らが次々と舞台に上がった。舞台衣装でなくても、情熱あふれる踊りは健在で、観客から大きな拍手を浴びていた。

◆◆◆穂谷祭(学研都市キャンパス)◆◆◆

学研都市キャンパスの「穂谷祭」初日は午前10時から体育館で始まった。谷本栄子理事長があいさつ。今年のテーマ「あつくはじけろ!穂°っぷこーん!~穂谷の味はUp to  You」を引き合いに「みなさん、思い切りはじけて下さい」と激励。司会者が開幕を宣言した


▲穂谷祭の円形ステージでバンドと観客が一体となって盛上がる

円形ステージの周囲とグラウンドには、計約20の屋台が並んだ。円形ステージとグラウンドを結ぶ通路わきには、色づき始めた木々の下に並ぶ立て看板が客を招く。通訳ガイド部は塩焼きそば、セパタクロー同好会はたい焼きなど、肌寒くなった日柄に合わせた品目がそろう。バスケットボール同好会も豚汁を用意。「家庭の味。ゴマ油を隠し味に垂らして、温まってもらっています」と熱心にPRしていた。


▲穂谷祭の屋台で初めてできたDJテントを訪れた市民とDJ武田紗吏奈さん(右端)

屋台に交じってDJテントが今年初めてお目見え。国際言語学部2年の武田紗吏奈さん(SARINA)が自ら提案し、設けられた。自己所有のレコードテーブルや曲の音程を示すパソコンを運び込み、テンポの速い曲を流していたところへは、車いすの市民も見学に訪れていた。その隣にはボール釣りなどが無料でできる子供屋台(実行委運営)があり、親子連れが興じていた。グラウンド中央に設けられた飲食用のテーブルでは、市民たちが屋台で求めた多彩な食を楽しんでいた

多くのクラブや同好会が屋台を出す中、茶華道部(小川達也部長)は教室でお点前を呈した。床に毛せんを敷いて客座とし、薄茶をふるまったが、イベント用にさまざまな衣装をつけた“珍客”も訪れていた。

円形ステージは若いエネルギーがはじけた。オープニングは「しずく」のコンビ。ボーカルの三好幸子さんとキーボードの得能紗希さん(ともに国際言語学部4年)がイーグルスの「デスペラード」に続き、軽音楽部などの音楽系3部のメンバーが、混ぜこぜになって結成したバンドが次々と登壇。大きなボリュームで熱演。観客も手を挙げ、ジャンプするなど乗っていた。

円形ステージ横の体育館下のスペースでは、ダンス部がさまざまなパフォーマンス。体育館では、「藤崎マーケット」「スリムクラブ」などのお笑いコンビのライブに続いて、今年初めて「仮装コンテスト」が行われた。12組が出演。アニメのキャラクターの衣装などで、歌、ダンス、コントといった思い思いの演出を披露していた。
一覧を見る