留学生と外大生が京都でオリジナルのお箸づくりに挑戦しました

 留学生と外大生がフィールドトリップを通じて交流する活動に取り組む外大生のグループ「Link-環-」が6月2日、京都でオリジナルのお箸づくりに挑戦しました。留学生と外大生20人が参加し、帰国を間近に控えた留学生は、留学期間中の外大生との交流を振り返りながら日本の伝統工芸を満喫しました。


▲帰国を間近にした留学生にはとても良い思い出になりました

 箸づくりを体験したのは、京友禅体験工房の丸益西村屋(京都市中京区)で、世界に一つしかない「My Chopsticks」をつくるとともに、友禅染の箸袋もつくりました。


▲ミニかんなで削るのにはちょっとしたコツが必要です

 素材は、香りが良く温かみのある北山杉。留学生たちはややぎこちない手つきでミニかんなを使いながら、手触りの良い箸を完成させました。また、型紙を使って京友禅染の箸袋もつくりました。


▲型紙を使って京友禅染の箸袋もつくりました

 留学生は食事の際に箸を使えるようにはなったものの、自分で箸をつくったことはなく、貴重な体験になりました。参加した外大生も「マイ箸」をつくったのは初めてで良い経験になりました。

 また、新緑が映える京都御所を訪ね、古都の1200年の歴史を目の当たりにしました。


▲新緑の京都御所も訪ねました

 参加した留学生は「とても楽しいイベントで、運営してくれる人もすごく良い人たちでした」と出来上がったばかりの箸を手に満足そうでした。
 
 また、留学生と共に箸づくりに挑んだ外大生は「普段体験しないことを体験できたうえに、留学生に英語を教えてもらいながら楽しくすごせたのでとても楽しかったです」と話していました。


▲世界にただ一つの「マイ箸」と「マイ箸袋」の完成です

 留学生のほとんどが留学期間を修了して帰国するため、春学期のLinkのフィールドトリップはこれが最後になりました。

 Linkのスタッフの坂本梨莉さん(英語国際学部3年)は「留学生が帰国前なので、日本を思い出せる、形に残るものを外大生と一緒に作ることができたらいいなという思いから、日本の食事には欠かせない箸づくりのトリップを企画しました。今学期のLinkトリップが皆さんにとっての有意義な時間となっていればうれしいです」と笑顔で語りました。

 また西山琳さん(英語国際学部3年)は「今学期最後のトリップを無事に開催できてとてもうれしいです。特に、お箸作りの時は目を輝かせながら作っており、積極的に交流している姿を見て、改めてこのような場を提供することの大事さを知りました」と話していました。
 
 久富彩子さん(英語国際学部3年)は「今までに参加してくれた参加者の多くが再度参加してくれました。中にはお箸にグループ名のLinkを彫っている留学生もいました。帰国してしまう寂しさを感じると同時に、今まで企画してきて素敵な思い出を共につくれて良かったと感動しました」と振り返っていました。

 
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