FDカフェ第8話は明石一朗教授の「笑育学」

 和やかなムードの中で授業の話や学問談義を楽しむFDカフェ第8話が127日、中宮・多目的ルームで開かれた。この日の講師は短期大学部の明石一朗教授。「『笑育学』の一考察」と題して、ユーモアや小話などをふんだんに取り入れている授業の様子を紹介し、さまざまなネタや手品を盛り込みながら笑いを通してコミュニケーション力や表現力が身に付くという持論を繰り広げた。

 
▲ 明石教授のFDカフェ。会場も笑いに包まれた
 

 明石教授は元小学校教員で校長も務めた。まず、「先生の笑顔に勝る教育力はない」と話し、子どもたちとの愉快な交流のエピソードを次々と語った。笑いの種類や医学的な裏付けのある笑いの効用にもふれた。その後は、「お笑い文化」の中で生きているという若者たちと授業で交わしている、なぞかけや漫才のような突っ込み、ギャグなどを連発。なぞなぞの一つは、「バスの運転手さんはいつも帽子をかぶっているが、それはなぜ?」。答えは「無謀(無帽)運転をしないための危険防止(帽子)です」。こんなやり取りを教室で交わしていると話して、笑わせた。

 
▲ 「笑顔に勝る教育力はない」と語る明石教授

 笑いを取る目的は学生を集中させるため。「好感」「共感」「親近感」を高めるツールとして笑いを取り入れており、「ためになる」「わかりやすい」「ユーモア」の3つを心がけていると強調し、まじめな話で締めくくった。感想や質問も相次ぎ、その都度丁寧に説明。明石教授のジャケットの裏には「笑えよ!」と書いた布が貼り付けてあり、「教室の雰囲気をなごませるために使います」と話して、笑いを誘った。また、話の合間に手品も披露し、最後に参加者の要望で種明かしもしてくれた。

▲ ジャケットの裏には、こんな小道具も

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