米国のオースティンコミュニティカレッジの学生が外大生と交流をし、日本について学びました

 オースティンコミュニティカレッジ(米国・テキサス州)の学生14人が6月22日、「Faculty-led Program」の一環で、関西外大を訪れ日本拳法を見学したり、特別授業を受けたりして日本文化を学びました。

 カレッジで日本語を学んでいる14人は、夏休みを利用して日本語や日本文化を学ぶために、6月11日から3週間の予定で日本に滞在しています。

 
▲日本語と英語を交えながら外大生と交流しました

■外大生とランチ■

 この日は、御殿山キャンパス・グローバルタウンを見学した後、中宮キャンパスの第3食堂で外大生と昼食のテーブルを囲みました。外大生に日本語の宿題を添削してもらったり、日本の生活について質問するなどして交流を深めました。日本語を添削していた小西康平さん(外国語学部英米語学科4年)は、「日本語教員養成課程を受講しており、今回実践の場となりました。正しい日本語を教えるのはとても難しかったです」と苦笑いしました。

 
▲教科書をみながら一生懸命日本語を使って外大生に質問をしていました

■日本拳法を体験■
 
 学生ラウンジで日本拳法の模範演技を見学しました。日本拳法部の部員が「日本拳法は大阪が発祥です。ボクシングや柔道に似ている武道です」と紹介し、2分間の模範試合を披露しました。オースティンコミュニティカレッジの学生は実際に“突き”や“蹴り”を体験し、「かっこいい」と拍手を送ったり、「日本拳法をいつから始めましたか」と興味津々で質問していました。

 
▲パフォーマンスをする日本拳法部員(左)と突きを体験するオースティンコミュニティカレッジの学生(右)

■日本語によるプレゼンテーション■

 日本語力が来日によってどれだけ向上したか確かめようと、“日本語によるプレゼンテーション”が行われました。

 外大生に向けて「わたしたちの町オースティンをしょうかい」をテーマとし、1人2分間の発表をしました。プレゼンテーションでは気候や、公共交通機関、ランドマーク、有名なイベントなど流ちょうな日本語で紹介しました。

 
▲学んだ日本語を使ってオースティンを紹介しました

■リンド准教授が特別講義■

 リンド・スコット准教授が異文化コミュニケーションをテーマにオースティンコミュニティカレッジの学生からの質問を基に日本独自の文化やルールやおもてなし、母国から離れて暮らすことをめぐり実体験を交えて紹介しました。学生からは「日本語の好きな漢字・言葉はなんですか?」と聞かれ「”ちゃんとする”という言葉が好きです。この言葉は物事を完ぺきにするという意味で、日本人の丁寧さや完璧主義という性格が表れていて好きです」と話しました。

 
▲異文化コミュニケーションについて話すリンド准教授

 その他にも外国人には些細で気づきにくいおもてなしがあり、お土産を購入した際の手渡し袋にまつわる話を紹介しました。オースティンコミュニティカレッジの学生が来週京都に行くことを知り、「京都にはたくさん写真スポットがありますが、写真を撮っていいエリアなのか注意が必要です」とアドバイスをしました。リンド准教授に次々と質問があがり、1つ1つ丁寧に答え日本の文化の真髄を紹介しました。

 
▲リンド准教授を質問攻めにしました
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