近代英語協会創立40周年記念大会が中宮キャンパスで開催されました

 近代英語協会(会長=中村不二夫・関西外国語大学教授)の創立40周年記念大会が6月24日、中宮キャンパスのICCホールで開催されました。

▼(上)シンポジウムで講演した(左から)保坂道雄、長野明子、縄田裕幸の各氏

▲(下)会場への案内、受付、マイク係を交代でこなしてくださった学生スタッフの
(後列左から)津田京佳、彦坂日向子、Fleur Le Mair、(前列左から)門野伶奈、原田 華、Andy W. F. Tzouh の皆さん

 
 
中村会長の開会の辞、大庭幸男学長による歓迎の挨拶の後、「英語史の事実から言語理論を検証する―通時的に妥当な理論の構築を目指して」のテーマでシンポジウムが行われました。長野明子・静岡県立大学教授が「Dvandva型等位複合語の生産性についての第3の仮設」、縄田裕幸・島根大学教授が「談話階層性と奇態格主語の認可―パラメター階層理論の検証」、保坂道雄・日本大学教授が「(助)動詞連鎖構造の語順変化について」と題して講演しました。

 続いて研究発表があり、次のみなさんが以下のテーマで発表しました。

◇第一部
・「PamelaとClarissaにおけるsay Iに関する一考察」門永望・広島大学大学院生
・「Pseudo-Elizabethan Styles in Modern Shakespearean Parodies」野々宮鮎美・関西大学准教授

◇第二部
・「英語発音の変異・変化と英和辞典の発音表記―『ジーニアス英和辞典』を中心に」南條健助・桃山学院大学准教授
・「Come+補語とgo+補語に関して」友繁義典・兵庫県立大学名誉教授

◇第三部
・「不定詞を補文に取る使役動詞haveの発達と不定詞補文における選択制限の確立時期について」村岡宗一郎・日本大学助手
・「英語の解釈的進行形用法の発生について」米倉陽子・奈良教育大学教授

 最後に、中尾佳行・広島大学名誉教授が「G. Chaucerが近・現代英語に遺したものー英語の詩的資源の発見とその最大限の活用」と題して特別講演を行いました。
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