外大の留学生が枚方文化観光協会のモニターツアーに参加し、鍵屋資料館で日本の文化に触れました

 外大の留学生が10月31日、枚方文化観光協会のモニターツアーに参加し、鍵屋資料館で抹茶や尺八などの日本の文化に触れました。


▲鍵屋資料館で日本の文化を満喫しました

 モニターツアーは「外国人が日本のどのようなものに魅せられるのか」を探るもので、江戸時代の枚方宿の料亭旅館だった鍵屋資料館で実施されました。枚方文化観光協会が外国人を対象にツアーを行うのは初めてです。

 最初に、枚方市茶華道協会の皆さんのお点前で、抹茶とお菓子を楽しみました。米国からの留学生のモリ―さんは「米国にも抹茶がありますが質が良くないです。日本の抹茶はとてもおいしい」と満足していました。


▲お点前に挑戦してみました

 次に田嶋直士さんの尺八演奏を鑑賞しました。田嶋さんは「尺八は1300年前に中国から伝わりました」「この尺八は昔、虚無僧が実際に使っていたものです」などと解説し、伝統的な3曲を披露しました。米国からの留学生のアディソンさんは「一番前で尺八を聴くことができました。とても楽しかった」と話していました。


▲尺八の演奏に聴き入りました

 続いて、鍵屋や江戸期の枚方宿について資料館のスタッフが解説しました。熱心に聴いていた留学生からは「京街道はどれぐらいの長さがあったのか?」「京街道は無料で通れたのか?」といった質問がでました。


▲資料館のスタッフの解説にいくつも質問が出ました

 昼食には、江戸期に紀州藩士に供された食事を基にした再現料理が登場しました。かつて三十石舟で売られていた「ごんぼ汁」のほか「くらわんか鮨」「ぶりの塩焼きのみそあんかけ」「たいの昆布じめとほうれん草の和え物」などを味わいました。ケニアからの留学生のラブァーンさんは「ぶりがとてもおいしかった」と箸をうまく使って楽しんでいました。


▲江戸期の大名料理を再現した昼食を楽しみました

 昼食の後は、田嶋さんの指導で、塩化ビニル製の水道管を材料に尺八づくりに挑戦しました。水道管に穴を開けて紙やすりで整えた後、早速音色を試してみました。米国からの留学生でベトナム人のジョセフィンさんは、本物の尺八顔負けの見事な音色を奏でていました。「尺八の演奏がとても良かったです。曲の由来と内容のお話もとてもすてきでした」と話していました。


▲水道管で作った尺八で早速音色を試してみました

 
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