エルサレム・ヘブライ大学で日本を学ぶ学生が来学 本学の学生と英語で交流

今年5月にイスラエルの大学として初めて単位互換協定を結んだエルサレム・ヘブライ大学から、同大学アジア学科の学科長と学生が本学を訪れ、学生同士の交流会が行われた。8月24日に来訪したのは、学科長のニシム・オトマズキン博士と学生12人。同学科では日本語のほか、日本の歴史や文化、芸術などについて学んでいる。参加学生のうち2人は京都大学、大阪大学に留学中、1人は10月から同志社大学に留学予定という。今回は夏休みを利用し、授業や本では学べない実際の日本を理解しようと、Japan Tourを計画。12日から日本に滞在し、仙台、新潟、広島、東京、萩、京都、奈良、大阪をめぐり、9月1日の帰国を予定している。


▲ニシム・オトマズキン博士は「イスラエルの本当の姿を知って」と話した

国際交流部のスタッフと本学の学生8人が一行を出迎え、国際交流センターの教室で自己紹介などが行われた。オトマズキン博士によると、アジア学科は70人ほどの規模で3年間日本について学ぶ。今回、新潟では仏教寺院に宿泊し、午前4時に起床して“修業”を体験したほか、8月15日には東京・靖国神社で参拝者に直接話を聞いたという。
本学には協定締結をきっかけに来訪したもので、オトマズキン博士は「イスラエルという国や、文化、思想について伝えておきたかった。お互いに楽しい一日を過ごしてほしい」と語った。本学の谷本義高・大学学長は「この機会に、ヘブライ大学と本学の双方の魅力を紹介し、理解を深め合ってください」とあいさつした。


▲「お互いの魅力を紹介し合って」と語る谷本義高・大学学長

この後、5人ずつ4つのグループに分かれ、学生同士で約1時間懇談。イスラエルと日本の歴史や文化から大学での勉強や学生生活など、話題は多岐にわたり、にぎやかで充実したひとときを過ごした。イスラエルの公用語はヘブライ語だが、ほとんどの国民はアラビア語や英語など3カ国語を話すことができるといい、ヘブライ大学の学生とは英語で語り合った。


▲4つのグループに分かれ、様々なテーマについて語り合った

キャンパスツアーでは、外国語学部英米語学科4年の伊藤愛さんと英語キャリア学科4年の﨑山瞳さんがガイド役となり、図書館学術情報センターや日本庭園などを案内。エアライン演習室では航空機内を模した座席に座り、くつろいだ様子だった。昼食もグループごとに分かれ、午前中の懇談では話せなかったことを語り合い、打ち解け合った。


▲エアライン演習室でくつろぐヘブライ大学の学生たち

半日間の滞在を終えると、セントラルガーデン前のモニュメントを囲み参加者全員で記念撮影。短い時間を有効に使った交流で、奈良へ向かう一行も本学の学生たちも名残惜しそうだった。


▲モニュメントを囲んで記念撮影

【エルサレム・ヘブライ大学】
1918年にアルバート・アインシュタインらによって創立され、25年に開校した。イスラエル第一級の研究・教育機関で、これまでに8人のノーベル賞受賞者を輩出し、世界のトップ100の大学にランクインするなど、世界の各分野をリードしている。
同大学には、人文科学、社会科学、法学、理数学、農業・食物・環境学、医学、歯学、経営学、薬学、コンピューター科学・工学、教育学など14学部があり、65カ国の計2万3000人が学んでいる。
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