未来キャリア英語学科(短期大学部)資格取得と実践的な学びを/2024年4月スタート/色彩学

※関西外大通信315号の記事を基にまとめています


 実践的な英語力を備えた実務的な職業人を育てるのが2024年4月にスタートする「未来キャリア英語学科」です。

 英語力を徹底的に鍛え、就業体験型授業で実社会での仕事を意識し、実用的な資格の取得に挑戦し、留学などの国際交流プログラムでグローバル感覚も養えます。

 実社会の即戦力として役立つ力を、抜群の環境と多彩なプログラムで身に付けます。

■色彩学(サービス・ホスピタリティ特別研究)/色を通じてキャリアを考える


 
 「人間が見分けられる色の数はどれぐらいあると思いますか?」

 遠峰清美講師の質問に、受講生は「1000ぐらいかな」「1万色はありそう」などと思い思いに答えます。「条件さえ整えば750万~1000万色に上ります」との正答に受講生から感嘆の声が上がりました。

 さらに遠峰講師は「人に色を伝えるにはどうしたらいいでしょうか?」と問い掛けます。受講生は少しずつ、奥深く幅広い〝色の世界〟に引き込まれていきました。

 資格の取得や実践的な学びの一つとして開講されている「色彩学」の授業をのぞいてみました。

■現代社会で活用される色

 この授業では、色をめぐる基礎から、色彩心理やパーソナルカラーといった応用まで学びます。色彩検定3級程度の知識を持ち、カラーカードを視感だけで分類できるようになることを目指します。

 ファッション、インテリア、建築、広告、メイク、デザインなど、色彩学の応用範囲は広く、ユニバーサルデザインやパーソナルカラーなどの最新分野での活用も広がっています。

 就職活動の選択肢を増やすというだけではなく、色彩が現代社会の中でどのように取り込まれ、活用されているのかを知識として得ることができます。

■色にも表現方法がある



 授業では、カラーカードとはさみとのりが必需品です。カラーカードを切って貼りつけながら、色の属性や変化を学びます。カラーカードを切り貼りしながら、どの色にも表記方法があることを学んでいきます。

 色相(色み)▼明度(明るさ)▼彩度(鮮やかさ)の「色の〝3つの物差し〟」に従って、どのような色にも数値や記号を使って特定することができます。

 色の見え方には個人差があるため、単に「赤っぽい色」とか「青に白を混ぜたような色」などというあいまいな表現では色を特定することはできず、色を使いこなすことはできません。

 PCCS表色系において色相は、赤、黄、緑、青の4原色を基に、目で見て自然と色が変わっていくよう24色が円形に並ぶ「色相環」で表し、それぞれを色相記号で表すことができます。

 また明度は、最も明るい色から最も暗い色を示す高明度(9.5)~低明度(1.5)を数字で表します。

 一方で彩度は、白や黒や灰をどれぐらい足すかで鮮やかさが変化し、高彩度(9s)~低彩度(1s)で表します。

 遠峰講師は「最近では、どんな人でも使いやすい色使いとしてユニバーサルデザインも重要になってきました。誰もが見やすくて理解できる色について学ぶことも大切です」と話しています。


 
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