未来キャリア英語学科(短期大学部)資格取得と実践的な学びを/2024年4月スタート/サービス・接遇

 実践的な英語力を備えた実務的な職業人を育てるのが2024年4月にスタートする「未来キャリア英語学科」です。

 英語力を徹底的に鍛え、就業体験型授業で実社会での仕事を意識し、実用的な資格の取得に挑戦し、留学などの国際交流プログラムでグローバル感覚も養えます。

 実社会の即戦力として役立つ力を、抜群の環境と多彩なプログラムで身に付けます。

■サービス・接遇(サービス・ホスピタリティ特別研究)/あいさつとおじぎは基本の基本



 「それでは皆さん、元気よくあいさつしましょう」

 授業の開始のチャイムとともに、濱中雅世講師の声が教室中に響きます。

 「おじぎの角度が意識できていますか」
 「声に元気がありません」
 「あいさつは形とリズムとテンポを大切にしましょう」
 「余韻を残すと丁寧さが自然と現れます」、

 あいさつとおじぎは基本中の基本。何度も繰り返します。

■知っているだけでは不十分



 授業を通じて、サービス・接遇実務検定2級(筆記試験)、準1級(ロールプレイング面接)の合格レベルを目指します。単に知識を身に着けるだけではなく、さまざまな場面で臨機応変に対応できる実践が求められます。授業では、グループワークやロールプレイングがふんだんに取り込まれています。

 濱中講師は繰り返します。「知っているだけでは不十分。実際にやってみる」「ネットで調べるだけでは分かったつもりになってしまう。自分でどう定義していくかを常に考える」

 婦人服店スタッフになったと想定します。濱中講師が「お客さまから〝花柄のワンピーズが欲しい〟と言われたが店にありませんだした。さあどうしますか」と問い掛けます。

 受講生から「取り寄せるので少し待ってほしいと言います」「花柄以外のワンピースを勧めます」「ワンピース以外の花柄の服を勧めます」と答が返ってきました。

 濱中講師は「なぜ花柄が欲しいのかという視点が大切です。ニーズの前にデマンド(需要)を考えてみましょう」と言い「どこかへ出かけるのだろうか、もしかしてデートなのか、言葉で出てこないお客さまの思いを知ることも重要です」と指摘します。そして「ニーズ、ウォンズ、デマンドを常に頭に入れておくこと。ニーズには限りがあるけれど、ウォンズに限りはありません」と話します。

■マニュアルを越える対応



 ある授業ではマニュアルがテーマになりました。最初に「マニュアルによって、経営理念や方針などに立ち返ることができ、活用すれば研修を簡略化させることができます」とメリットが挙がりました、ではデメリットは何か。グループワークで、それぞれのアルバイト体験を基に意見を出し合うことになりました。

 「店の特長がなくなってしまう」
 「マニュアルを外れる事態に即応できない」
 「マニュアル以上のことを目指さなくなる」
 「マニュアルを守ることに神経を使いお客さまの反応を見なくなる」

 さまざまな意見が出た後、濱中講師は「マニュアルを基本にしてマニュアルを越える対応が常に必要です」と強調しました。そして「そのためには洞察力が求められます」とし、例としてお客さまを前にした立ち位置を挙げました。

 お客さまからご意見をうかがうときは、礼の位置(斜め45度)で身をかがめて寄り添いながら聴くのが基本になります。「ただし状況に応じて立ち位置は変わります。やさしい目線でさりげなく、こまめに観察して相手の気持ちを想像しながら、苦情にも対応しなければいけません」と指導しました。







 
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