短期大学部のFD研修会が開かれ、授業力の向上について話し合いました

 短期大学部のK.G.C.ベーシックスFD研修が、2月17日に開かれました。授業力の向上について実例や問題点を提示しながらグループディスカッションを行いました。

 
▲柊元教授は授業で心がけていることを紹介しました

 初めに柊元弘文教授と有本昌剛教授が、授業で心掛けていることや実践していることを紹介しました。柊元教授は「心がけている7点」と「教員としての信念」をテーマに発表しました。発表では「AIやコンピューターソフトなどで作成された教材やアドバイスでは伝えられない”何か”を学生に感じ取ってほしい」とし「そのために泥臭く、人間臭く学生と向き合っていきたい」と力強く語りました。

 
▲有本教授は授業展開や教材での工夫点を紹介しました

 有本教授は、授業評価からみる課題認識として「授業外学修」を取り上げました。授業外学修に取り組んでいないと学生を評価するのではなく、「授業外学修を組み込んだ授業構成なのかや双方向な授業だったのかなどを振り返る必要があります」と話しました。また「授業は生き物です。時間で縛った授業展開で学生の意見を遮らないように意識しています」と紹介しました。

 
▲5つのグループに分かれて意見を交換しました

 次に「授業力の向上に向けて~学生が積極的に学修に取り組む授業をめざして~」をテーマにグループディスカッションを行いました。「学力の低下を感じますか」「出席状況はどうですか」「授業態度に変化はありますか」「成績は低下していますか」の4つの視点から、実例や問題点をディスカッションしました。

 
▲白熱したディスカッションが繰り広げられました

 ディスカッションのあとの発表では、「欠席者を減らすために課題を授業開始前に直接提出するようにした」「学びの実用化やどのように役立つのか意識付けするようにした」「ペアワークを増やし刺激し合える仲間を見つけてもらうようにした」などそれぞれの改善案や授業で工夫していることを意見交換しました。
 

▲谷本学長が講評しました

 谷口和子学長は「新型コロナウイルス感染症によって厳密な出席管理が求められている」としたうえで、「学生の資質や才能を伸ばすために個別に指導していただきたい」と講評しました。そして「チーム短大としてより良い教育を届けるためにこれからもこのような意見交換を大切にしましょう」と述べました。
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