IESのイベント授業 “STrAnGErs Debates” ディベートとプレゼンで英語力に磨き

 IESIntensive English Studies)履修生によるディベート・プレゼンテーションのイベント授業が1125日、中宮キャンパス・ICC(インターナショナル・コミュニケーション・センター)のディスタンスラーニング教室で開かれた。学生に英語で議論し、発表する場を持ってもらうのが目的で、P.エドワーズ准教授の2クラスとD.ブース准教授の2クラス、エドワーズ准教授の特別演習1クラスの計約90人が参加。1限からランチタイムも含めて丸一日を使い、英語の討論やプレゼンが続いた。エドワーズ准教授は、このイベントを“STrAnGErs Debates”と命名。発表は履修者が中心だが、オーディエンスは誰でも参加できる。学期ごとに1回行い、通算7回目。今年の春学期は617日に行った。

▲ Debate参加者に説明するエドワーズ准教授

 

 IES履修生のディベートは、アフガニスタン・カブール出身のカーレド・ホッセイニの小説“The Kite Runner”(邦題は『君のためなら千回でも』)を読んで、アフガニスタンや宗教、難民、テロなどについて討論するのが課題。ディベートは、134人のグループごとにテーマを決め、賛成派と反対派に分かれて“対戦”する。▽1人目がグループの意見▽2人目は相手への反対意見▽3人目は相手に質問▽4人目は結論――という順番で発表、その間に、グループで話し合う時間も設けた。

▲ 時間を気にしながら発表

 

 「日本はアフガン難民を受け入れるべきか?」など具体的な課題がテーマなだけに、いずれの対戦も議論が白熱。約25分間の討論が終わると、スマホアプリの“Kahoot!”を使って、オーディエンスが採点する。1人ずつの“個人戦”を判定した後、グループの“団体戦”の勝敗もスマホで入力した。

▲ 大勢集まったオーディエンス。スマホを操作してディベートの勝敗を決定

 

 一方、特別演習の履修者はジム・ローウェンの“Lies My Teacher Told Me”(邦訳は明石書店『アメリカの歴史教科書問題』)を読んで、プレゼンのテーマを決定。1人の持ち時間は34分。発表を聴いたオーディエンスは、▽内容▽スライドの構成▽熱意▽発声・発音▽アイ・コンタクト▽ボディ・ランゲージ――などの得点を書き込んで提出する。

▲ スライドの映像に合わせてプレゼンする学生
 

 学生のほかIES担当のネイティブ教員も参加して、大勢のオーディエンスが集まり立ち見が出るほどだった。このイベントについて、エドワーズ准教授は「人前での意見発表を通じて、自分の英語や考えに自信がつき、成長につながる」と効果を期待している。

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