「ひまわり」が取り組み発表 大阪府安全なまちづくり推進会議総会

 第14回大阪府安全なまちづくり推進会議(会長=松井一郎知事)総会が513日、大阪市中央区のプリムローズ大阪で開かれ、ボランティア同好会「ひまわり」が事例発表として、幼稚園や小学校で行っている防犯教室の取り組みを紹介した。総会には、松井知事、樋口眞人・府警本部長、竹山修身・堺市長、関係団体の代表ら約30人が出席した。


▲発表をする山田夏子さん(右)と毛利智秋さん
 

 発表を行ったのは、山田夏子さん(外国語学部英米語学科3年)、毛利智秋さん(外国語学部スペイン語学科2年)、南拓実君(同3年)の3人。毛利さんが、ボランティアサークルとしての発足の経緯や取り組んだ活動、2014年から枚方市内のインターナショナルスクールで英語による防犯教室を始めたことなどを紹介。新聞に取り上げられたり、警察から感謝状をもらったりしたことで、「評価されてやる気や自信がわき、継続につながっている」と話した。


▲「ひまわり」の事例発表を聴く出席者
 

 続いて、山田さんが2015年度の活動について説明した。前年度の活動に対する反省から、劇は英語で行い、解説は日本語で行ったこと、事前に作成したビデオを見せて、子どもたちにも発言の機会を与え、理解度を確認するようにしたことなどを紹介。「子どもたちに防犯意識をしっかりもってもらうとともに、自分たちの防犯意識も変えていきたい」と語った。


▲大阪府安全なまちづくり推進会議総会の模様

 この後、意見交換に移り、防犯劇で行っている工夫や性犯罪被害防止の取り組みについての質問が出た。山田さんは「チラシを作るなど自分たちが活動を楽しむことにしている」とし、性犯罪防止でも啓発活動をしていることを紹介した。


▲あいさつする樋口眞人・大阪府警本部長(左)と松井一郎知事
 

 松井知事は、自身の母親にオレオレ詐欺と見られる電話がかかってきたことに触れ、「『ひまわり』のみなさん、子どもたちにいいことをしてくれてありがとう。今後は高齢者を対象にした劇も考えてほしい」と要望した。樋口本部長は「学業で忙しいなか、子どもを守る活動をしていることに感銘を受けた」と話した。
 

 総会は、2016年度の目標として「地域の犯罪情勢に即した犯罪抑止活動の推進」を掲げ、子どもや女性を狙った性犯罪の被害防止などに重点的に取り組むとし、①府民の自主防犯意識の高揚②地域住民と連携した防犯ボランティア活動の活性化③防犯カメラ設置など防犯環境整備の拡充④少年非行防止に向けた取り組みの推進――の4つを活動の基本方針に決めた。

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