ITCL 「ヴェニスの商人」上演 800人が舞台を堪能


▲アントーニオ、バッサーニオらが歓談している 

イギリスの劇団「インターナショナル・シアター・カンパニー・ロンドン(ITCL)」による英語劇「ヴェニスの商人」が5月21日、中宮キャンパスの谷本記念講堂で上演された。国際文化研究所主催の公開講座で、一般市民や本学の学生、教職員、留学生など約800人が日本語字幕付きの舞台を鑑賞。中世イタリアを舞台にした有名なシェイクスピアの喜劇を楽しんだ。


▲ポーシャには、言い寄る男性が続々 

「ヴェニスの商人」は、中世イタリアのヴェネツィア共和国と架空の都市ベルモントを舞台に繰り広げられる商取引と恋の喜劇。ベルモントの貴婦人・ポーシャの心を射止めようとする若者・バッサーニオのストーリーと、彼のためにユダヤ人の金貸し・シャイロックから大金を借りた商人のアントーニオの話が2本柱の筋立てとなっている。


▲人肉裁判の結末は? 

アントーニオは金を借りる際、自分の胸の肉1ポンドを担保にしており、返せなくなって法廷で裁かれる「人肉裁判」でのやり取りがヤマ場だ。有利だったシャイロックが一転して窮地に陥るどんでん返しなど、胸のすく展開に、観客は舞台から目を離せない様子だった。また、照明や場所によって移動可能な舞台装置から、最大の効果を引き出すITCL独特の演出も光った。


▲熱演した6人に大きな拍手が送られた 


▲開場を待ちかねて長い列ができた

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