サマーコンサートに向け吹奏楽部の練習が追い込み プロ奏者10人がレッスン

 吹奏楽部はサマーコンサート(7月8日)と大阪府吹奏楽コンクール(8月13日)に向け、練習が追い込みに入っています。今回は、初めての試みとして、全楽器のパートごとにトップクラスのプロ奏者からレッスンを受けています。6月24日には、プロ奏者10人が中宮キャンパスに集まり、レッスンが行われました。

 この日指導に当たったのは次の皆さんです(敬称略)。
・フルート 吉岡美恵子(相愛大学)
・オーボエ 福田淳(オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ=シオン、元コンサートマスター)
・ファゴット 国府利支恵(シオン)
・クラリネット 古賀喜比古(シオン、現コンサートマスター)
・サックス 伊澤裕介(シオン)
・ホルン 池田重一(大阪音楽大学、元大阪フィルハーモニー交響楽団首席奏者)
・トロンボーン 松下浩之(大阪音楽大学)
・ユーフォニアム 木村寛仁(大阪音楽大学)
・チューバ 近藤陽一(東京交響楽団)
・パーカッション 中路友恵(相愛大学)。


▲チューバの吹き方を教える近藤陽一さん(奥)

 「大きい音を出すと音が揺れ気味になる。口を大きく開けず、息をあまり楽器に入れない」。チューバの近藤陽一さん(東京交響楽団)は大きい音を出すコツについて、息の出し方や口の形など具体的に説明しました。


▲学生と一緒にホルンを演奏する池田重一さん(左から2人目)

 元大阪フィルハーモニー交響楽団・首席奏者でホルンの池田重一さん(大阪音楽大学)は「基本的な音の質を上達させようと教えているが、1回目のレッスンですぐ効果が出て、音がグッと良くなった。いろいろなことをやりたいと思っており、向上心がある」と話していました。




▲クラリネットの演奏を指導(上)し、実際に音色を披露する(下)古賀喜比古さん

 クラリネットの古賀喜比古さん(オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ=シオンの現コンサートマスター)は自由曲のパートごとの練習に力を入れ、オーボエの福田淳さん(シオン元コンサートマスター)はパートごとの音を連続で演奏する方法を指の動かし方を交えて教え、「指の動かし方のムラがなくなるよう一定のテンポで」などと指導していました。打楽器の中路友恵さん(相愛大学)は「鍵盤の基礎づくりでは飲み込みが早く、すごく安定感が出てきた」と成果を話していました。


▲オーボエの吹き方のコツを教える福田淳さん(右)


▲打楽器の指導をする中路友恵さん(左)

 主将でチューバ担当の坂東美穂さん(英語国際学部4年)は「教え方が具体的で、個人個人のレベルに合わせて教えてくださるので、短期間で身に付きます。チューバは私を含めて3人ですが、みんな音の質がよくなりました。サマーコンサートは追い込みに入っていますが、去年よりいい演奏を届けたいと思います」と意気込みを語っていました。

 吹奏楽部の松田健部長兼常任指揮者(外国語学部教授)は「演奏の基礎を教えてもらうのが主眼です。日々手探りで練習していますが、直接目の前でプロの出す音を聞くと目標ができ、集中して取り組める効果があります」と話しています。
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