滝川好夫教授が国際文化研究所の連続公開講座で日本経済をテーマに講演しました。次回は17日(火)で世界経済がテーマです

 大きく揺れ動く経済や社会に英語キャリア学部の滝川好夫教授が鋭く切り込む、国際文化研究所の連続公開講座「どうなる日本・世界の経済・政治・社会」が10月3日、中宮キャンパスのマルチメディアホールで開かれました。17日にも同じく滝川教授が続編として講演します。

 滝川教授が会場の参加者の質問に答えながら、日本経済をテーマに講演しました。


▲分かりやすく日本の経済を講演しました

 最初に日本経済の現況について触れました。滝川教授は需給ギャップや景気動向指数から「今の日本経済は良いといえます」と話しましたが、潜在GDPの伸び率の低さから生産能力は著しく低くなっているとも指摘しました。

 また、アベノミクス経済については「生産、分配、支出の3点から見て100点満点の答えを書いたものの、実際には支出面だけになってしまいました」とし「現政権は、支出面重視から、生産、分配面重視に転換する新しい資本主義を打ち出しました」と話しました。


▲最初に日本経済の現況について解説しました

 そして、「資産」「物価」「為替」「金融緩和」「経常収支」「人口問題」「生産性」などの面から、日本経済の実態に切り込みました。

 為替では、うどんにトッピングするえび天の数で、円安やドル高について解説し、金利差による為替レートの変動をわかりやすく説明しました。また、経常収支はかろうじて黒字になって
いるものの「かつての貿易立国は見る影もなくなった」と指摘しました。


▲為替、物価から人口、生産性まで鋭い指摘が続きました

 このほか、さまざまなデータや統計数字を挙げたうえで、「日本は数字の上ではもはや先進国ではない。日本はもっともっと海外に学ぶべきだ」としたほか、日本の生産性の低さについて「日本は人づくりなどの無形資産が米国に比べて低い。人口が減り、人づくりができていないというのは致命的。もっと人づくりに投資して生産性を高めるべきだ」と話しました。


▲次回は17日(火)に開催します

 連続公開講座「どうなる日本・世界の経済・政治・社会」の2回目は10月17日(火)午後1時半から、中宮キャンパスのマルチメディアホールで開催します。滝川教授が「世界」をテーマに話します。参加は無料ですが、事前に申し込みが必要です。以下のQRコードからお願いします。



 
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