自らの安全を自らで守ろう K.G.C.ベーシックスの授業で防犯教室


▲講堂で行われたK.G.C.ベーシックスの防犯教室

短期大学部の学生を対象に、ネット犯罪を中心とした防犯教室が6月18日、中宮キャンパスの谷本記念講堂で行われた。短大生全員が受講する「K.G.C.ベーシックス」の授業として行われ、学生たちは情報モラルや防犯対策を学び、自らの安全を自らで守るという防犯意識を高めた。


▲ネット利用はモラルを守ってと話す株式会社ディー・エヌ・エーの西さん

初めに、株式会社ディー・エヌ・エーの西雅彦さんが、スマートホンやインターネット利用によるトラブルとその対処法を解説。近年、出会い系サイトよりもSNSなどコミュニティサイトに起因する犯罪被害が増加していることから、個人情報の流出につながるIDの管理は慎重にするよう注意を促した。また、TwitterやFacebookへの不適切な書き込みや、元恋人や配偶者によるリベンジポルノなど深刻化する社会問題の事例を紹介。インターネットの特性を▽匿名ではない▽データは回収できない▽不特定多数の人物が閲覧できる―と説明し、安易な気持ちでのネット利用を控え、情報モラルを守るよう訴えた。


▲防犯対策を呼びかける枚方警察署の香川・生活安全課長

次に、大阪府枚方警察署の香川純也・生活安全課長が、「今年の1月から5月までに起こった強制わいせつ事件は、大阪府下だけで約500件、日に少なくとも3件起こっている。このうち26件は枚方です。被害者の8割は10代から20代」と具体的な被害状況を示した後、警察広報用ビデオ『女性のための防犯』を上映。ビデオでは、外出時、帰宅時、室内などそれぞれの状況に応じた防犯対策が分かりやすく解説された。香川課長は、犯罪被害を他人事と思わず警戒心を持って身を守るよう呼びかけた。


▲講演を振り返りレポートにまとめる短期大学部生

防犯教室終了後、学生たちは講演を振り返り、学びや気づきと、それらを日常生活でどのように活かしていくかについて、レポートにまとめて提出した。
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