学びを深める外国語学部のデジタル系授業/旅行記録アプリ制作/IT企業で就業体験

※関西外大通信315号の記事を基にまとめています

 外国語学部では2022年にスタートした4コース制の一つに「英語&デジタル」を導入したのに続き、2023年春には新学科「英語・デジタルコミュニケーション学科」を開設し、デジタル重視の方針を打ち出しました。デジタル分野の授業で、学生たちが次々と成果を上げています。

■旅行記録アプリを制作/外国語学部英米語学科2年、厚田樹仁斗さん



 厚田さんは「英語&デジタル」コースの1期生で、2023年の春学期に大杉太郎講師の「アルゴリズム基礎論」でアプリ制作に挑戦し、「国内旅行記録アプリ」を完成させました。

 アプリを開くと、旅行者が訪れた「地点」、その地点に対する「評価点」、訪れた「年月日」、「都道府県」などを入力する欄が現れます。キーワード検索も可能でデータを蓄積し、人気スポットを調べることができます。マイクロソフトのソースコード編集ソフトVisual Studio Code(VSCode)を無料ダウンロードした後、ひと通り使い方を学んでアプリを制作しました。



 厚田さんは「プログラムを組み立てる段階で1文字でも間違えるとエラーが出たり、全都道府県の名称を打ち込むのに手間取ったりしました」といい「友達と相談しながらチームプレーで取り組みました。プログラミングに興味がわいてきました」と話しています。来年の就職活動ではIT業界も視野に入れています。

■IT企業で就業体験/外国語学部英米語学科2年、井上俊果マライカさん



 「英語&デジタル」コースを専攻する井上さんは、2023年春学期に「アルゴリズム基礎論」を履修し、担当教員の金山典世教授の紹介で、9月に島根県のIT企業でインターンシップを行いました。

 金山教授は元国立松江高専教授で島根県のIT産業振興政策に関わったことから、井上さんのインターンシップが実現しました。インターンシップは、デジタル分野のマーケティングなどを手掛ける株式会社バント島根支社(雲南市)で行いました。

 マーケティングについて学ぶ一方で、コーヒーチェーン店のスターバックスを例に「枚方市に出店し全国展開するにはどうしたらいいか」という課題に取り組みました。またSNSの運用にも携わりました。



 井上さんは「インターンシップを経験して、IT関係の仕事に興味が湧いてきました。ただ、IT企業に技術職で入るためには情報系大学との差はまだまだ大きいので、基礎的な部分から力をつけていきたいと考えています」と話しています。

 
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