学研都市キャンパスで中秋節月見交流会開く 日中両国の約200人参加

名月を観賞し、家族団らんを願う中国の伝統的な祭日・中秋節(今年は9月27日)を祝い、日本と中国の交流促進を目的とした<「中秋節」月見交流会>が9月26日、学研都市キャンパスの穂谷第2国際交流セミナーハウスで開かれた。関西外国語大学孔子学院(谷本榮子理事長)と枚方市日中友好協会(山中卓会長)の共催。双方の関係者や学生、留学生ら約200人が参加し、両国の伝統芸能や料理を楽しんだ。


「花笠音頭」に合わせ日本舞踊を披露する枚方市日中友好協会のメンバー

谷本理事長のあいさつの後、来賓の竹内脩・前枚方市長(市日中友好協会顧問)、谷井昭雄・大阪府日中友好協会会長、山中会長らが「日中関係はぎくしゃくしているが、関係改善のためには国民同士が仲良くすることが大切。催しを通して理解を深めあい、きょう一日を楽しみましょう」などと呼びかけた。


鮮やかな衣装で中国舞踊「荷塘月色」を舞う孔子学院教師、留学生ら

会場では、日中双方の伝統舞踊などが披露された。日本側は、市日中友好協会の山中勝子さんら女性3人が「花笠音頭」と、中国でも人気のある歌謡曲「北国の春」に合わせて日本舞踊を清楚な和服姿で踊り、喝采を浴びた。
中国側は、孔子学院教師の彭冬婷さんと留学生ら4人が鮮やかな衣装で中国舞踊「荷塘月色」を舞い、会場を魅了した。彭さんは「2か月前から練習しました。とても緊張しましたが、無事に終わってよかった」とほっとした様子。留学生の沈韵之さんが中国歌曲「蘇州好風光」を熱唱した。



中国式にお茶をふるまう孔子学院教師ら

また、日本と中国の文化を紹介するブースが設けられた。日本側のブースでは、茶席がしつらえられ、市日中友好協会のメンバーが裏千家の作法で抹茶をたて、来場者にふるまった。中国側も孔子学院教師の呉婷さんらが中国の茶器を用意し、ウーロン茶、ジャスミン茶、紅茶などを入れ、参加者をもてなしていた。


チャイナドレスに身を包み、ポーズを決める学生ら

浴衣の着付け教室やチャイナドレスなど中国の伝統衣装を試着するコーナーでは、日中双方の学生らが相手国の衣装に身を包み、盛んに写真を撮っていた。ひもを使って工芸品をつくる「中国結び」や切り絵を体験するコーナーもあり、参加者は珍しそうに取り組んでいた。
交流会には中宮キャンパスの留学生や学生も訪れた。留学生別科のモルガン・ジョネスさん(米国・タウソン大学)は「興味深いイベントばかりで楽しい。特に、切り絵がおもしろかった」と話していた。一方、中国語を学ぶ国際言語学部4年の河野希実子さんは「去年の今頃は中国に留学中でした。最後の参加となり、楽しい思い出になります」と話していた。


全員で記念撮影

参加者は全員で記念撮影した後、靳衛衛・孔子学院院長の音頭で乾杯。巻きずしやギョーザなどの料理が並んだテーブルを囲んで食事を楽しみながら、和やかに歓談した。

 
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