留学生が「クール ジャパン」体験 学生グループが企画


▲箏曲部員の手ほどきで琴をかき鳴らす留学生

留学生に日本文化を体験してもらうイベント「COOL JAPAN Festival」(クール ジャパン フェスティバル)が2月14日、中宮キャンパス・国際交流センターの学生ラウンジで開かれた。約150人の留学生が参加し、琴や書道、空手、ちぎり絵など初めての体験に興味深そうに臨んでいた。
 
企画したのは学生グループ「COOL JAPAN organized by KANSAI GAIDAI」(代表・外国語学部英米語学科4年、土谷彰宏君ら15人)。箏曲部と書道部の各クラブ員や空手経験者の学生が手ほどきした。


▲真剣な表情で筆を手に取る
 
箏曲部は、田中朝香部長(同2年)らが、留学生1人1人に琴の指導。右手に琴用の爪をつけ、弦をかき鳴らす練習をした後、「サクラ サクラ」を演奏。カナダから来たジェイミー・ジョーンズさんは「琴を弾くのは初めてだったけれど、音が出て楽しかった」と笑顔に。田中さんは「漢数字の楽譜に驚いた留学生が多かった」と話していた。
 
書道コーナーでは、小上智加部長(同1年)ら書道部員の手ほどきを受けながら、留学生は自分の名前を漢字に〝変換〟して墨で書いたり、好きな漢字に挑戦したりしていた。アイスランドから男子留学生は「1年前に鎌倉の神社で書き初めをした時は漢字が上手に書けなかったので、上手に書けるよう練習です」と真剣な表情で筆を握っていた。
 

▲宮原礼門君(右端)の指導で空手に挑戦


▲ちぎり絵と折り紙コーナーには留学生の人気が集まった

また、空手コーナーでは全員道衣に身を包み、空手経験者の宮原礼門君(同2年)の手本に合わせて、拳を突き出したり、足を上げたり。ちぎり絵コーナーには、次々に留学生が訪れ、「どうしてすしは、はしで食べないの?」など、指導役の学生に質問しながら、おすしや日本の美しい風景を丁寧に仕上げていた。
 
祭りの雰囲気を味わってもらおうと、櫓やちょうちんで飾った会場には、コマ回しやヨーヨー釣りなどのコーナーもあり、留学生たちは楽しみながら「日本」を体感していた。
 

▲ヨーヨー釣りのコーナーも

イベントを企画した中心メンバーの一人、久野瑠聖郎君(外国語学部スペイン語学科2年)は「予想以上に多くの留学生が楽しんでくれてよかった。イベントを通じて、僕たち自身も日本の伝統文化を知る良い機会になった」と語っていた。
一覧を見る